「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

猫というのは何故ピンポイントで扇風機のスイッチを踏んでいくのか。


あと、洗濯機のスイッチとかね!
これ困るね!


先日、買い物に行く前に、「そうだ、どうせなら季節感のあるバッグで行こう」とクローゼットから夏向きのバッグを取り出しました。
その時、部屋の入り口に猫が近づいてきたのが見えました。
クローゼットを開けると必ず入りたがるので、光の速さでバッグを取り出し、光の速さでドアを閉めました。


「さ、んじゃいってきまーす」
用意をした後、部屋の奥にそう声をかけて玄関に行きます。
が、いつもならまとわりつくはずのぬこの姿がありません。
ただ、窓からの景色に夢中だったり、寝とぼけてたりすることもたまにあるので、そのまま出かけました。


そして2時間ほど後。
「ただいまー」
と帰ってきたのですが、玄関にお出迎えがありません。
「……あり?」
いつもなら、玄関の隙間から外に出ようとダッシュしてきたりもするのですが。
「おーい。どこいったー? クロー。クロちゃーん」
寝とぼけてるとダッシュしてこないので、寝とぼけていそうな場所を探します。
ベッドの上、クッションの上、洗面所、カーテンの中。
ていうか、だいたい呼べば出てくるか、にゃーと返事をするはずなんですが。


「おーい。クロシェー」
「にゃー」
あ。いた。
…………ん?
声は……クローゼットの中?
光の速さで開け閉めしたはずなのに!?
クローゼットを開けると、そこにいました。すごく普通に。
ていうか、閉じこめられたんなら、すぐその場でにゃーにゃー暴れて欲しい。
色が色なだけに、死角に入りやすい猫なんだから!


2時間ほど閉じこめられていたにもかかわらず、暴れた様子もなく、ただ呼ばれたから中から返事しただけ、みたいな。
そんな淡々とした猫。
いいような悪いような……。
こっちがびっくりするからヤメテ欲しい……。