収納。
TV横のスペースにいつも猫ベッドを置いていた。
以前はTV下にオーディオセットを置いてあって、TV横のスペースはそのスピーカーを置く場所だった。
数年前にそのオーディオセットを処分したので、それ以来ずっとそこは猫のベッドスペースだった。
ただ、そこそこ大きめのスピーカーだったので、空きスペースの底面積は猫ベッドにちょうど良いのだけれど、高さには余裕があった。
猫がそのベッドで丸くなるたび、私はいつも思っていた。
(猫の上がデッドスペースだ……)
収納というのは、しかるべきところにしかるべきものを入れる、なるべくデッドスペースを作らないのが美しいのだと思う。といって、私が収納上手かといえばそうでもないのだが。ただ、過去数度、引越をした際に、「たったこれだけの部屋によくもこれだけの物が詰まっていたものだ」と母親や引越業者を感嘆させていた。だから詰め込むのは得意なのかも知れない。
そんな「詰め込みたい」私にとって、猫の上のデッドスペースはここ数年の課題だった。
そしてこの度、それを解決した。
収納ボックスを買ってTV横に置いた。
そして中に猫ベッドを突っ込む。
猫は自主的に突っ込んでいく。
なかなかに収まりが良い。
これで猫ベッド上に雑誌を置いたりできる。
ていうか、この前面にちょっとだけ斜めに板があるタイプの収納ボックス、便利だという意見も多いようだが、私自身はあまり納得していなかった。だから自分の衣類やタオル類の収納に使う気はなかった。
でも、猫の収納にはちょうどいい。この斜めになっている部分に、猫が顔をのせられる。サイズ感もいい。
ていうか、猫の収納ってなんだ。