「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

どういう時間に日記書いてんだ。


ちょっと日差しが強すぎて光っちゃってマスネ。
でも、最近、写真をUPしていなかったのでなんとなく。


ところで、寒い日のクロさんは、ストーブの前に陣取ります。温風が吹き出す真正面に。
しばらくそこに座ると暑くなってくるのか、もそもそと移動を始めますが、移動しているぬこを捕獲して抱っこすると、とても温かいのデス。
なんかもう、おまえは「あんか」かと言いたくなるくらいに。


っつか、最近の「あんか」は電気なんですよね。またはレンジでチン。
むかーしむかし、小学校低学年まで住んでいた家は小さな社宅でした。
斜め向かいに祖母の家があり、祖母の家では薪ストーブを使っていました。
なので、真冬になると、夜、眠る前に祖母の家に行くのデス。
それは「豆炭」を受け取るため。
電気ではない「あんか」の熱源は豆炭です。5センチ四方ほどの、小さな黒い塊。
それを薪ストーブの中にいれておいて、充分に熱した後、あんかの中央にいれるのです。
兄と2人で差し出すあんかに、祖母は火挟みで豆炭を取り出し、セットしてくれます。
そのあんかを抱えて息も凍るような真冬の夜道を戻り、母お手製の変な柄のついたあんかカバーをかけて、布団の中にそれを差し入れます。
それから寝る支度を始め、布団の中に入る頃には布団はあんかで温まっており、まだ熱を保つあんかを足で挟みながら眠りにつきます。


ここでふと調べてみたんですが、あんかは「行火」と書くらしいですね。
ATOKでもちゃんと変換される。
行灯(あんどん=持ち運べる灯り)と同じ論理で、持ち運べる暖房器具の意らしいです。
そして、電気あんか自体は、40年ほど前から販売されていたようです。だから、私が子供だった頃も電気あんかは存在したんですね。ただ、祖母の家では薪ストーブを使っていたので、豆炭を使いやすかったんでしょう。
豆炭を使うあんかは、細かくは「豆炭あんか」と言うみたいです。
懐かしいですね、あんか。


冬のぬこは、まるで「あんか」のよう。
寝る時に足で挟んで寝るところまでそっくり。
ただ、布団の上から勝手に挟まってくるので、寝返りを打ちにくいのが困りどころ。