「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

思い出した!

そう、思い出した!
『ブラッド・ミュージック』だ!


いえ。本日、仕事の合間の無為な待ち時間を、本屋の探索に費やしたのデス。
そこで、漫画『EDEN』の最終巻を発見。
後半から、「あー。これは多分、『幼年期の終わり』的なカンジなんだろうなー」と思っていたんですが、更に終盤に近づいて、「……いや、なんだっけ。そうじゃなくてもっとしっくりくるSF小説があったはず。もちろん、道具立ては違うんだけど……ほら、あれ。アレだよ!」と思っていたものを、やっと思い出しました。『ブラッド・ミュージック』です。


『EDEN』の作者は、途中でやや迷走したと自身でも書いてますが、まぁ確かにそういうニュアンスは受けました。
ただ、11年もの長きにわたり、連載漫画という形で書いているんだから、そんなの当たり前です。
直接的な表現も多々あって、好みは分かれるところかと思いますが、私はこの漫画は好きです。
残酷でどす黒く血腥く、でも哀しくて美しい世界観とでもいうか。
「新世界モノ」といえばそうなんですけどね。
新世界を云々するためにはまず旧世界を破壊しなくちゃならない、そこにはパンクロックのテイストがとても似合うような気がするんですよ。


とりあえず、致命的なウィルスに襲われた地球で生き残った人々が何とか頑張っていて、抗体を持っていた少年はオッサンになって麻薬カルテルのドンになってて裏社会満喫。その息子は、麻薬で儲けた金で幸せに暮らせたことを負い目に持ちながら、ママを攫われたり妹を攫われたりおねーさんが死んでたりするわけです。そんなところへ、鳴りを潜めていたウィルスがバージョンアップ。コンピューターの精(←絶対違う)みたいなのとか人工生命体とかも現れて大わらわ。その合間に、麻薬、売春、殺人、テロ、戦争と平和罪と罰ロミオとジュリエット酒と泪と男と女、みたいなカンジになる漫画です。後半、明らかに違うものが混ざってますが、もうタイピングしてしまったのでそのままで。


でも、SFなんです。
『ブラッド・ミュージック』に似たカンジの。
スプラッタ嫌いな人とか、人体が破壊されることが嫌いな人には向かないカモ。


−追記−
そういえば、本屋でKen-K氏がブログで話題にしていた「ブラッドハーレーの馬車」を見つけました。
ネガティブな絶賛をブログで読んでいたので、一瞬手が伸びて、そしてまた棚に戻して、でもまた手にとって……結局買わずに帰ってきました。