「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

席替え。


さて、先日(12日)ミーティングのために出社したのですが、その時に席替えも行われました。
数ヶ月おきにライターたちの気分転換(?)を兼ねて席替えが行われるのです。
ライターは割と人の出入りが激しいので、辞めた人の代わりに新しい人が入ってくると、その新しい人の傍にベテランの人を配したりして、新人さんが仕事を覚えやすいようにするのが主目的のようです。


入ってまだ1年にも満たない私の隣には、入って5ヶ月めになる男性ライターが座ることに。
これは2人とももう「卒業」と看做されたようです。
その男性ライターさんですが、喫煙室では早々に「いじられ役」としての地位を確立しました。
年齢を聞けばそこそこの年齢なんですが(でも20代)、体つきがやや小柄で細身、なおかつ顔が童顔。ライターは全員ラフな格好なので、彼も例外ではありません。大抵はシャツ+ジーンズです。時にはパーカー+ジーンズ。
なんかもう、学生さんみたい。
もちろん、その「幼く見える」のもからかわれるネタのひとつです。
彼が切望するものは「大人の男の威厳」。


いつも微笑んでいるような顔をした彼は言います。
「威厳を手に入れれば、もうミスドで灰皿くださいって言って怪訝な顔されることもないし、床屋で『学割あるよ。学生証持ってる?』と聞かれることもないですよね」
が、喫煙室はS揃いです。ライター間でも屈指のドSが喫煙室に揃ってます。
なので、そんなことを言うと一斉攻撃が始まります。
「威厳ってなに? メタボな腹とか?」
「あー。あれじゃね? 髭とか生やせばいんじゃね?」
「だめだよ。髭だけ生やしてもただのとっちゃんぼーやじゃん」
「牛乳飲めば背が伸びるよ(注:そんな期待が出来る年齢ではありません)」
ミスド行かなきゃいいんじゃない? マックならカウンターに灰皿置いてあるじゃん。自由にとれるよ」
「まぁあれだ、クリスマスとかにサンタさんにお願いしてみなよ、威厳」
「サンタさんくるの? あれ、イイコにしてないとこないんじゃないの?」
愛すべき「いじられ役」。


数少ない男性ライター同士(現在2名)は休日も一緒に遊びにいくほど仲がいいのですが、片方はSです。
Sな彼が言います。いじられ役な彼に。
「○○さん、あれでしょ。Mでしょ。ていうかドMだよね」
「……まぁ。多分どちらかというと……」←否定しない。
「やっぱりなぁ。そそるわぁ〜」(関西出身のS)


そして今月の席替えの後。
私といじられ役の彼が並んで座ることになり、私の(パソコン類を挟んで)正面には関西出身のSな男性ライターが座っています。
席替えとマシンの移動その他を終え、まぁ一息、というところで、イジラレーが改まって言い出しました。
「松川さん、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いしまーす。……ヨロシクしていいの?(にやり)」
「ぇ。いや、その」
そこへ向かいの男性ライターが。
「うわ。ドSとドMが隣同士。これ、席の配置決めた人、いいポイント突くなぁ〜。……松川さん、その『お願いします』はきっと、『いじめてください』ってことですよ」
「え。やっぱりそうかな」
「ちょ、カンベンしてくださいよ。ほどほどに……」←?
「ほどほどならやっていいんだ。じゃあほどほどに……。あ、でも私も忙しい時はそうそう構ってられないよ? 放置プレイでもいい?」
「……あ、じゃあ、構ってもらえそうなタイミングで。手が空いたら合図出してもらえれば(笑)」
笑いをわかっているイジラレー。


ついでに、今日の出来事。
お昼、2時過ぎ。
「……松川さん」
「んー?(作業中)」
「おにぎり食べてもいいですか」
「どうぞー…………って、なんで聞くの?」
休憩は自由です。席での飲食も自由です。そしておにぎりはニオイが出る食べ物じゃありません。
「……いや。なんとなく」
「…………(首を左右に振り)甘いっ!」
「なにがですか!?」
「おにぎり程度で、いじってもらおうなんて甘い! ネタ振る時は渾身のネタを!」
「ネタじゃないですよ!?」


まつかわは おもちゃを てにいれた!