「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

春? 初夏?


5月も下旬になると、関東以東では「初夏」と呼ぶんでしょうけれど、北海道はなんとなく春な感じです。
というのも、5月というのは、北海道ではいろいろな花が咲き乱れる季節。
桜やこぶしが咲くのがゴールデンウィーク
それを追いかけるようにして、レンギョウ、木蓮などが咲き、合間に遅咲きの八重桜が咲いて、梅が咲きます。
梅や八重桜が散る頃にはツツジが咲き始め、道内のとある公園では芝桜が山を薄紅色に染め上げ、札幌市内ではライラックが咲きます。


雪が解けてからは通勤に自転車を使っているんですが、私の住んでいるマンションは、市の中心部から大きな川を隔てたところ。
マンションを出てまず大きな橋を渡るのです。
その時に、川沿いの道沿い(変な表現だ)にある小さな公園の横を通ります。その公園には八重桜が3本植えられていて、今はまさに桜吹雪の季節。
風が吹くたびにひらひらとピンクの花びらが舞い散る様は、確かに春を感じさせる風情なのですが、でも暦は既に5月下旬。
二十四節気では立夏は5月6日でした。というか、その次の節気であるところの「小満(夏の陽気が次第に満ちていくという意味)」が5月21日だそうです。
暦の上ではとっくに初夏でしょうけれど、白樺花粉の季節でもあることだし、多分、私の感覚的には今が春です(笑)。
6〜7月が初夏?(疑問形)


よく、梅より桜が先に咲くのが信じられないとか、早春の風がまだ肌寒い頃に咲くのが梅だろうとか、なんでゴールデンウィークに花見!?とか、北海道は季節感がおかしいなどと言われることがありますが。
確かに北海道の気候と花の開花時期は本州とは違うことがいろいろとあります。
が、多少の前後の差こそあれ、ここまで一時に色々な花が楽しめるのは北海道ならではじゃないかと。
4月末から5月末までのほんの1ヶ月ほどの間に、花という花が一気に咲くのは圧巻でもあります。
季節感というのなら、これ以上の季節感もそう無いんじゃなかろうかという具合に。