「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

久々の大物を。

さて、校了明けから数日のお休みがありました。
特に予定も無かったので、洗濯したり掃除したり昼寝したり買い物行ったりおでん煮たり……いや、これじゃいかん。

というわけで、今回はコレをどうにかしてみようかと。

ソファです。無印の2シーター。
純正品のカバー(ベージュのやつ)が経年劣化で洗っても落ちない感じに変色してしまったので、普段は通販で買った伸縮ソファカバーをかけてました。が、伸縮素材なので毛玉ができる。その上、猫の毛や糸くずが絡まると取りにくい。コロコロしても目に見えてる糸くずが取れない。ので、更にその上に上掛け(以前に自作してたもの)を掛けてました。
※写真はその伸縮素材カバーを外して洗濯してる途中。

上掛けを引っぺがす。久しぶりに見た地色。

実は、以前から密かにパッチワークソファに憧れてました。とはいえ、我が家のソファも10年選手だけれど傷んでいるわけではないし、ほいほい買い換えるというのもなんだか……。
こんな時のため(というわけではなかったけれど)に!
いつか継ぎ接ぎのナニカを作りたいと思って、ちまちまと買い集めていた布のストック。色は茶系・ベージュ系・グリーン系で、絵柄はペイズリーを含めたオリエンタル系、更紗的な?
そこにこげ茶とグリーンの無地ドビー生地を加えて、多分、8〜9m分。
その在庫を使って、ソファカバーを作ろうではありませんか。

そしてひたすらに継ぎ接ぎ。

土台部分が完成(クッションで隠れる部分は継ぎ接ぎせずに1枚布)。
ところで、写真撮影すると高確率で狸が映り込むのは呪いですかね。

苦闘3日間で仕上がりましたー。
……ちょっと左側の背当てクッションの色の配置がよくなかったかしら。まぁいいや。もう直せないし。

私は全部ミシンでやったし、どうせ見えないからいいやと思って裏側の糸端の始末をほぼしなかったけれども、世の中にはこれより細かいパッチワークを全て手縫いでやる人がいる。
ミシンでやってさえ、計算ミスに翻弄されるのに(ちょっと誤魔化した部分もある)、これを手縫いでやるなんて無理。
手作業パッチワーカーを尊敬。


<おまけ>

しまった。保護色。

お盆が過ぎました。

お盆が過ぎると、北海道は途端に秋めいてきます。夜風が涼しくなるんですね。
小中学生、高校生たちも、お盆が終わると学校が始まります。だいたい20日前後ですかね。
だから8/25過ぎにTVやネットで「子供の夏休みも終盤で、宿題に追われる」的な話題を見かけると、2秒くらいきょとーんとしちゃいます。


先日の母との会話。
私「生まれ変わったら猫になりたい。猫好きの家庭に飼われる家猫になりたい」
母「そう?」
私「そうだよ。飯の世話からシモの世話までしてもらって、1日16時間とか18時間とか寝てても文句言われなくて、お手すら覚えなくたって怒られないんだよ!?」
母「それもそうか。……だとしたらさ、今生きてる猫たちは誰かの生まれ変わりかもしれないよね」
私「……誰かの?」
母「そう。例えばあんたの猫も。前世で猫になりたいと願った誰かの」

なるほど。
ねっとりとしたオッサンの生まれ変わりだったらいやだなぁ。
でも、猫を飼ったことのある人たちは少なからずそれ思うんじゃないかな。
そして、猫のほうでは「次は人間に!」とか思うやつらは少なそうだ(厳しい環境の野良とか、残念ながら虐待されてしまった猫たちはともかくとして)。

もしも輪廻転生が自己申告制だったら、あと200年くらいで人類は滅亡するんじゃないだろうか。
そして、地球は猫の惑星になる。

滅亡する前に地球を飛び立った宇宙船が、歳月を経て地球に帰り着いた時、そこは猫の惑星だったということに。
変異を重ねて賢く進化した猫たちが、生き残った少数の人間を奴隷のように扱い、飯の世話からシモの世話までさせる。
猫たちは、自分たちが快適であるように、人間に室温を調整させ、毛布を用意させ、時にはこたつを賄わせ、時折報酬としてその被毛を触らせることを許可し、そのついでに頭部や背中へのマッサージをさせる。そしてもちろん猫たちが主なので、労働はせず、一日のほとんどを寝て過ごしながらも、労働する人間たちはそれに逆らいもせず……。

いや、今の地球とあまり変わらないか。

ただまぁ、私は「猫がご主人様で自分が奴隷だから★」なんて欠片も思わない人間である。
いつだって、私が主で猫が従だ。
だからベッドでの領土争いにおいて、夏の間は猫が私に密着するのを隅に追いやり、秋冬になると自分から求めて猫のそばにいく。
もちろん、リビングで、ちょっと私が離席した隙に猫が私の座布団に座っていたら、尻を叩くか、座布団を引っ張って猫を追いやる。

(だが、やめない)

 

異素材キャンペーン。

異素材っつーか、普段の綿・麻以外の。

はじまりは、友人によるリクエスト。
「Tシャツでトートバッグってできる?」
「……まぁ、できると思うけど、やったことはない」
限定モノ的なTシャツがあって、ネットでTシャツをバッグにしている人を見たので自分もそんなバッグを使ってみたいのだとか。
ということで、希望の詳細を承りつつ、Tシャツをバッグにリメイクする方法をネットで検索。
なにぶん初めてのことなので、限定Tシャツで失敗しても困るからね!!

確かに検索すると、いろんな人がいろんな方法でやっている。
みなさんの試行錯誤を幾つか読んでみて、私が検索した中での多数決をとると、厚手の接着芯をTシャツの裏に貼って作業するといいとか。
んー……個人的には、Tシャツの素材感を活かすなら、薄手のドミット芯入れて少しふんわりさせたほうがいいような気もするけれど。
発注主に、しっかり固めとふんわりめとどっちがいいか尋ねてみたところ、しっかりめのほうがいいとの返答を得たので、厚手接着芯と、発注主指定の裏布、その共布で持ち手を作ってトートバッグ作成。まぁ、友人のは素材感云々よりも、そのTシャツの絵柄がメインだったしね。

とりあえず友人はそれで喜んでくれたのでよしとして(よそさまのモノなので画像なし)、素材感を活かすならふんわりと、自分で考察してみたことをやってみたくなった。

で、絵柄が気に入って買ったけど、着心地自体はあまり良くなくて3回くらいしか着てないTシャツを素材として、トートバッグを作ってみた。

絵柄の関係で縦長。友人のは横長(正方形に近い)。こちらの持ち手は100均ショップの芯入り綿持ち手(手抜き)。
友人のは厚めの両面接着芯に、うちであまっていた生成りの麻布を貼って使用。こちらはこれまた100均の片面接着タイプのドミット芯使用。ふんわりタイプも悪くない。触り心地がいい。


そしてまた別の「異素材」。

アジアン雑貨の店でたまたま見かけたリサイクルシルクの糸玉。
それをざくざくと編み編み。

で、内袋を別に作って組み合わせて、持ち手はやっぱり例の100均持ち手で。

本来、バッグを作る時は堅めの接着芯を使うといいという人もいる。私はあまり接着芯を使わない派だ。芯が欲しい時はドミット芯を使うことのほうが多い。
それでも、底板代わりにと持っていた厚めの接着芯が在庫にあって、経年劣化で少し変色してきたので(表には見えない)、この機に使っちゃうことに。バッグ全体に接着芯を貼って、がっつり固いバッグを作ろうとしたけれど……まぁこれはいくら何でも固すぎたかなと思わなくもない。使う分にはなんともないが、縫うのに縫いにくい。
不織布タイプの接着芯だからなおさらかな…。折れ曲がった跡が付いちゃうし。

なんだかもう、異素材のなんちゃらというよりは、接着芯の実験みたいになってきた。

ただ、接着芯にしろドミット芯にしろ、100均のは意外と侮れない。
100均の芯地は小さめにカットしてあることが多いから(接着芯だと大きめのトートバッグ片面分くらい。キルト芯・ドミット芯だとバッグ両面分くらい)、大きな作品を作る人には向かないかもしれないけれど、バッグや小物を作る程度なら、100均で売ってるサイズくらいのほうが取り回しがしやすい。いちいち130cmくらいの幅の綿(わた)とか広げたくないしね。
厚みも、ちゃんとしたキルトタペストリーとかには物足りないかもだけど、ちょっとだけしっかりさせたいって時にはちょうどいい。

なので最近はもっぱら、ドミット芯はダイソーユザワヤ、あとは行きつけのネットショップで売ってるやつ。
堅めの接着芯はセリア。片面接着ドミット芯はCanDo。

でも先日、地元の手芸店でセールをしていた時に、不織布じゃなくて布タイプの堅め接着芯が安くなっていたので少し購入してきた。あれの使い心地を実験してみなくては。

接着芯実験キャンペーンは続く。
(異素材キャンペーンじゃなかったのか)