「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

何を入れる当てもないけれど。

職場で同僚Cちゃんとお裁縫の話題。
幼稚園グッズを手作りしてオクで売ってる同僚Aちゃんもいますが、彼女とは別。
というか、Cちゃんに関しては服飾専門学校を出ているので趣味の域を超えてます。
そんなCちゃんの専門はがま口ポーチやがま口バッグ製作。

先日、互いの新作の話になり、私がその日持っていたグラニーがたまたまそれだったので、見せびらかしてみたところ、「その三角のレースかわいい」と褒められ、「手編みレースモチーフは買うと高いので、うちのママンに編ませたの(はぁと」なんて話していたところ、「そう!」と彼女は拳を握ったのです。
「そうなんですよ! 最近、資材高くって!」
「最近?」
「そう、最近、口金が高いんですよー」

口金(くちがね)とはこの場合、がま口やバネ口の入り口にあるパーツのこと。
まぁ私が使う副資材といえば口金ではなく持ち手テープやマグネットボタン、レース、モチーフくらいなのでさほど値段の上下動はありませんが、彼女のいうところによると、最近がま口の口金が値上がりしているとのこと。
「今年の初めあたりにはまだ1200円くらいで買えていたのが、同じものなのに最近1600円とか1700円とかするんですよー」
彼女の作るがま口は、普通のポーチよりも大きめのを使うため、お値段もお高め。
コスト削減はどこも難しいのね、なんて話しているうちに思い出しました。

いつだっけ……遠い昔……そう、4ヶ月くらい前……。
行きつけのネットショップでいつものように副資材を買っていたところ、送料無料まであと400円くらいというところで、バーゲン価格のがま口用口金を見て、「たまにはこんなのも買ってみましょうか」なんて。
そうそう、買った買った。

でも、がま口は作り慣れていなくって、というか過去にお試しで100均の小さい口金を1個買って作ってみたはいいけれど、その後たくさん作っちゃうほどにはハマらなくて。
いやそもそも、がま口って紙ヒモとたっぷりのボンドであの溝にぐいぐい押し込んでペンチで締めるだけじゃん? それって強度的にどうなんだろう。重量感のあるもの入れたらべりべりって外れちゃわないのかしら!?という疑念がどうしても拭えなくて。
(同僚Cちゃん曰く、しっかり押し込んで、しっかり固めて、しっかり締めれば大丈夫ですよとのことだけど)

そんなわけで放置されていた16cmのがま口金があったのです。

存在を思い出されて活用される口金。
がま口初心者のくせに、キットじゃなくて口金だけで買ったから型紙が無くて、自分で適当に作った割には形になった。ただし、内側はボンドはみ出た。いや、表側もはみ出た。急いで拭いた。
化粧ポーチにしては大きめだけれど(マチも作ったので、一番広いところは横幅が22cmある)とりあえず冬用の化粧ポーチとして使ってみようかと思っています。

でも未だに、他のがま口はともかく、私の作ったがま口に関しては、いつか中身の重さに負けてべりべりと口金が剥がれていきそうな気がしています。