「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

こだわりのないこだわり。

自分はデンタルケアにものすごく気を使うというわけではない。
だからかどうかはわからないが、職場で昼休みにトイレで歯磨きしてる人ってなんかイヤだなとは思う。歯磨き女子が並ぶ中、用を足すために、女子たちの後ろを通るのも、用を足した後に手を洗うために「すみませーん」かなんか言って、歯磨きの列の中で何故か肩身を狭くするのがイヤだ。洗面所とトイレをわけてくれればいいのに(古いビルなのでそんなスペースはない)。
私が、昼食を食べてから職場に行くことも多いのでそう思うのかもしれないけれど、そもそも私は昼食後には歯磨きしない。朝晩だけだ。

ただ、最近すごく、歯ブラシの減りが早い(という言い方は適切さを欠くかも知れない。歯ブラシが開くのが早い、かな)。歯ブラシのTVCMでは、「1ヶ月をめどに交換しよう!」みたいなことを言っているが、「いやいやあんた、そんな。1ヶ月以上は楽勝でしょうよ」とか思ってた。
が、最近、ほんとに、1ヶ月もすると歯ブラシが開くのだ。これは歯ブラシ屋の陰謀で、ソ○ータイマー的なものが歯ブラシに仕込まれているのではと思うほどに。
まぁ、安い歯ブラシを使っているし(こだわりがないので)、買い置きはたくさんあるし(某ドラッグストアで気に入りの歯ブラシがものすごく安いので、たまに数本まとめ買いする)、「あー。開いちゃったなー」と思ったら取り替える。

でも実は、取り替えた直後は歯ブラシが硬いような、尖っているようなそんな気がする。そして数日経つと馴染んでくる。「お、イイカンジの感触。気持ちいいー」なんて思い始める頃にはやや開き掛け。なるべくその状態を保ってくれればいいのだが、1ヶ月〜1ヶ月半ほどすると開きすぎになる。
これはあれかな。私の歯磨きパワーが強すぎるが故かな。力入れすぎもヨクナイって聞いたことある。開き掛けてくると感触がちょうどよくなるから、いつもよりちょっと長めに磨いたりするからかな。でも、それが歯ブラシ屋の陰謀であったとしても、別に悪いことではないからいいのかな。

……と、そんなことを思っていたここ1年ほど。
だが待て。
そういえば、歯ブラシをその安いのに変えてからそのペースになったんじゃあるまいか。
何年か前は、GUMのちょっといい歯ブラシを使っていた。滅多にセールにされないやつを。それの時には、年に3本くらいのペースだったはず。つまり、1本あたり4ヶ月前後は使っていた。
で、たまたま目指す歯ブラシが売り切れていた際に、別のメーカーのものを使った。磨き心地が遜色なかったし、そちらのほうが安かったので、以後はそれにすることにして、そうして次にドラッグストアに行った際、私はその新しい歯ブラシのメーカーを忘れた。色形は覚えているが、歯ブラシの色形などどのメーカーも似たようなものだ。で、それを機会にその時に一般的な値段の物と、ちょっといい物と、安い物とを買ってみた。順に使っていって、結果、一般的な値段の歯ブラシが一番心地よかった。
なので次こそはとそのメーカーと細かな形状を覚えていって、ドラッグストアで買い溜めしようとした。が、その時、まさにその同じものがセールになっていた。もとの半額くらいに。モデルチェンジ対象にでもなっていたのか、アホみたいに安い。何せ100円しないのだ。これはいいとまとめ買いした。

そうしたら、である。
そうしたらそれが1ヶ月で開くのだ。
もちろん、まとめ買いしているから不自由はしない。不自由はしないけど、古くなった歯ブラシを掃除用品としてリサイクルしているのに、掃除用品としてはまだ現役でイケるという時に次のお古が出てしまう。
モデルチェンジ対象で安くなったのかと思っていたが、実はドラッグストアに行くと今でも同じものが売られている。税抜き78円という安さで。モデルチェンジセールじゃないのか。それともその店にはアホほど在庫があるのか。またはもともと「セール用歯ブラシ」なのか。

GUMの時には、1本200円くらいだったので、値段は約1/3。そして、使える期間も1/3。
計算として正しい気もするし、歯ブラシ屋が「1ヶ月で1本!」と言い張ってるからには、私は消費者として正しいような気もする。ただ、デンタルケアにそんなにこだわりのない私が、1ヶ月に1本使うのは普通なのかどうなのか。
安いから寿命が短いのか。それとも安くなくても寿命は本来そんなものなのか。
答えのない迷宮に迷い込んでるような気がしないでもない。
(そして別に答えが得られたとしても、私が同じ歯ブラシを使う限り、同じペースで消費していくことに変わりはない)

まぁでも、歯ブラシは選択肢がたくさんあっていいよね。同じメーカーでも何種類も出してるし。昔ながらの豚毛なんてのも売られている。使ったことないけど。
ただ、舌ブラシはあまり種類がない。いや、本当はあるのだ。あるのに、ドラッグストアでは3種類くらいしかおいてない。
そう、私は舌ブラシを10年以上愛用している。歯ブラシほど頻繁にではないが、もちろん時々買い換える。
それが、舌ブラシのほうは、歯ブラシ以上に感触の違いが明確なのだ。直接、舌にあてるのだから当たり前なのだけれど。
そんな舌ブラシが、時々妙に痛いのがあったり、柔らかすぎて物足りないものがあったり、はたまたブラシとは名ばかりのゴム製があったり、ブラシではなく「タンクリーナー」として溝の切られたプラスチックのプレート製のものがあったりする。私はほどよいシャワシャワ感のあるブラシタイプが好きだ。が、前述の通り、店によっては3種類の中にそのタイプが置いていない店がある。
もっと舌ブラシに選択肢を…っ!と、いつも、歯ブラシコーナーの片隅、舌ブラシコーナーを見て歯噛みしている。
ただ最近、気に入りのを見つけた。しかもそれは、系列の店に行けば必ず手に入る。しかも安い。
そう、ドラッグストア、ツ○ハのPB商品である。
願わくば、ツ○ハが経営破綻しないように……もし破綻したとしても、そのPBがどこか別の会社に受け継がれますように……。

まぁそんなわけで、安物を使い倒すこだわりのなさっぷりなのに、「その安物がいいんだ!」というこだわりでした。
ただ、「歯ブラシ、何つかってる?」って日常会話にあまり登場しないよね。

先日、母が泊まりにきた際に
「ぎゃー!歯ブラシ忘れたー!」
「あるよ!超あるよ!」
「なんで“超”なの」
「安い特定の歯ブラシが気に入ってるんだけど、モデルチェンジしますよ風に(実際、そのシリーズの新製品も出回ってる)安売りしてるから、いつ無くなるかと思うと、見かける度にまとめ買いしたくなる。ので常に、5〜6本はある。だからそれでよければ1本あげる」
「……特別な歯ブラシとかではないのね?」
「ノン。ある意味、特別だ。特別に安い歯ブラシだ」
「……ありがたみが無いわー」
みたいなことで会話にはなったけれど。


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