「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

診察は割と余裕。

猫を担いで、動物病院へ。
体重は、秋のワクチン接種時と変わらず6.85キロ。
意外にも、診察室でのクロさんはそんなに暴れません。不満げではあるけれど。ワクチン接種の時も割とそうです。ただ、キャリーから出す時に踏ん張るので、力技で出さなきゃいけないだけ。

バリバリにひっかいて作ったかさぶた傷の表面の組織検査(採取方法はセロテープを傷のとこにペタっと貼って剥がすだけ)と、血液検査をやってくれました。
組織検査でダニやらカビやらは出なかったので、血液検査の項目をちょっと追加。一般検査と生化学検査とスクリーニングなんちゃらと。
結果、中性脂肪が多かったらしいです。血糖値やら何やらはまだ上がってないので、糖尿病予備軍のさらに予備軍だとか。
で、かいかいの原因はというと、難しく言うと「好酸球性肉芽腫症候群」。つまりは、「いろんな原因でかいかいが起こるやつ」。

右目上デコから耳下にかけての一部だけなので、まぁ今のうちに治しちゃおうということで、飲み薬&塗り薬。
保険の利かない動物診療なので、諭吉が一人、旅立っていったけれど、まぁ、血液検査するの7年ぶりだしね。たまにはいいか。

糖尿病予備軍の予備軍ってやつは、お医者さん曰く「今のうちから脂質を抑えていれば、改善するよ」とのこと。
「一般的に、ダイエット用とか、低カロリーのフードだと、脂質が抑えられてるからいいと思うよ」
「……既に使ってますが。量もコントロールしてますが……なかなか体重が減らなくて」
「あー……そっか。……まぁ、あれだよ。猫って、ダイエットできないからね」
「できないの!?」
「絶対無理ってわけじゃないけど、犬と違って、猫はダイエットに向いてない。空腹から飢餓状態になって体内の脂肪を分解しようとすると肝臓が悪くなる仕組みになってるから、猫が例えば1年間で1キロ以上減ったら、それは糖尿病かなんかで痩せるだけ」
「え。じゃあ、減るとしてもちょっとずつ?」
「そう。1年で500g減るくらいがまぁまぁな線じゃないかなぁ」
まぁ、今、フードの量がコントロールできてて現状維持なら、さほど急いで対策する必要もなさそうだとのこと。

「薬はどっちがいい? 錠剤と粉とあるけど」
「錠剤は飲ませたことないです。フードをたまに吐いてるので、錠剤も器用に吐き出しそうなヨカン。粉薬は飼い始めた頃にちょっとだけ飲ませてました」
「どんな感じで?」
「ぐっと捕まえて、がっとこじ開けて、口の脇からさっと粉を放り込んで、無理矢理口を閉じさせます(実演)」
「……それ出来るなら粉のほうがいいかな。例えば錠剤だとこんな感じ。ぐっと捕まえて、こんな風に上を向かせると、ほら、口開けるでしょ? そこへ舌の奥めがけてぽいっと(センセイも実演)」
結局、粉薬をもらってきましたが、クロさんはもう少し抵抗してもよかった。
(注:元気がないわけじゃない。飼い主以外は噛んだら駄目だということを知っているだけ。その証拠に私は噛まれた)
「あ、あと、塗り薬は、塗った後20分くらいは撫でたり遊んだりして気をそらしておいてね。その間に薬が沁みていくから」
「あー……うちの猫、なんか塗られても気にしないっぽいんで、それは大丈夫かと」

「じゃ、薬出しときますねー」
「はーい。ありがとうございましたー」
「あ。そうそう。飲み薬はステロイド入ってるから、飲んだら食欲出るから」
「え」
「ご飯、激しく催促されるかもしれないけど、負けないでね☆」
一番の難関キタコレ。

飲み薬は2時間ほど前に与えましたが、今のところまだ食欲には反映されてないようです(されてたら早すぎ)。
病院へのお出かけで、昼寝時間が少なかったのか、それとも採血で3人に押さえ込まれた(私、看護師さん、センセイ)のが不満だったのか、猫ベッドで睡眠中。