「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

息子の髪の毛を切って失敗した母の気持ち。

ここ数日、読書を楽しんでました。秋ですから。
まぁ、季節に関係なく、基本的に暇さえあれば何かしら読んでるんですけども。

マイクロビーズ入りの大きなクッションにですね、中途半端なうつぶせになり、クッションの上に突き出した両肘で体を支えつつ、上方に伸ばした手で本を持ってるんです。で、本と私の顔の間は30cmあるかないかといったところ。
そうすると、そこに入ってくるわけですよ。猫が。
最初は本の背表紙や、私の手の甲に、デコをなすりつけるようにして。そのうちそれが頭突きになって。頭突きはどんどんと前のめりになり、ぐいーんと押してくる。「撫でてくれ」攻撃です。
本を読みながらも撫でてやるんですが、そのうち撫でてもらうだけでは満足いかなくなって、クッションにのぼりはじめます。で、私と本の間に入ってくる。
ただ、そこに入ったからといってクロさんに何ができるわけでもないのです。むしろ移動したことにより、私が撫でにくくなるので、手を離す。そうすると、なんとかして撫でてもらおうと、その場所でくるくると回り始めます。
しばらくは、私と本と、それを支える2本の腕に中に作られた、30cm四方ほどの空間でくるくると回るんですが、そこにいると撫でてもらえないことに気付き、不満げに鳴き始めます。
私は私で、本が読めないので姿勢を変えます。
しばらく撫でてやったり涙と鼻水(昔の猫風邪の名残で割といつでも涙目でいる)をぐいぐい拭いてやったりするとそのうちいなくなります。
で。20分後くらいにまた同じ事をします。
猫に学習能力を期待するのは間違ってるのか……。

とまぁ、そんな日々を過ごしていたんですが。
そうやってですね、すぐ目の前で、私の顔に体をなすりつけるようにしてクロさんはくるくる回るんですよ。そうなると当然、抜け毛が気になるわけで。
クソ暑い間に、3回ほど本気の鬼ブラッシングをして、3回ともこんもりと収穫があったので、どれまたやってみるかいとラバーブラシを手にしたのです。
ただ、実はひとつ気がついていたことがあって。
というのも、鬼ブラッシングの2回目・3回目の後になると、クロさんの背中の手触りがいつもよりすべすべだったんです。もこもこというよりすべすべ。
これはブラッシング効果かしらんなんて思ってたんですよ。毛づやがいいのかしらなんて。
暑い間のことでもあるし、毛そのものがもこもこしなくなって、いわゆる夏毛で厚みがないからすべすべに思えるのかな、とも。

それで、今日のブラッシングです。目の前でくるくるされていた横腹や太ももあたりは確かにもこもこ。ラバーブラシでもわもわと毛が出てきました。
ただ、夏の間は魔法のように湧き出ていた背中の毛があまり出てこない。でも、背中の腰骨あたりから尻尾の付け根にかけてはこすってやると喜ぶんだよなーなんて思ってごしごししてたら。
……背中の真ん中あたりがうっすらと白く。なんかこう、筋のように。

あ。やべ。
ハゲちゃった。

いやいや毛の流れでしょ。分け目でしょ。と思いつつ、ちょっと毛並みを整えてみたんですが、なんかこう、背中にファスナーがあるみたいにして、5cm分くらい、白い筋が出来てしまいますた。

なんかこう……ほら、小学生とかの息子に、「あんたもうー、髪伸びすぎでしょほらー。おかーさんが切ってあげる」「おかーさんが切ると変になるからいやだー」「そんなことないよ揃えるだけだよ、ね、ちょっと切るだけー」(ざく)「あー!今、ざくっていったー!今絶対切りすぎた−!」「そんなことないそんなことない(汗」ってやって、翌日、息子が軽く登校拒否するみたいな。
いや、まぁ私は独身だし子供いないし猫は学校いかないし女の子だし。
でもそんな気持ち。
ごめんごめん。