「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

ゴールデンウィークですね。

仕事があまり落ち着きませんが、職場は強制的に9連休。
自分の首を絞めるとなれば「わーい休みだー!」という気分にはなかなかなれないものですが、どんな気分であろうが休みであることに変わりはないのでそこはスイッチ。やる気スイッチ。

そしてレジ袋に入ってGW前夜を楽しむクロさん。
楽しそうだ。
だが、左腕1本ではなかなか持ち上がらない(右手はカメラを構えている)。

重い。

そういえば先日、クロさんの眉毛ハゲ部分にかさぶたを見つけました。
(注:目の上のあたり、人間でいえば眉毛が生えそうなあたりに毛の薄い一帯がある。他よりやや毛の密度が薄く、顔なので毛も短く、骨が張り出してる部分なので正面から見るとちょうど毛をまっすぐ垂直に見る形になるため、地肌が見えている。毛色と肌の色のせいでハゲに見える。飼い主がよく「はげーはげー」と言って触る)

場所が場所なだけに、そこらで遊んでぶつかってひそかにキズを作ったんでしょう。人間用の軟膏をちょびっとだけすり込んで2〜3日、どれまた今日も塗ろうかいと抱え上げてみたら、かさぶたが剥がれかけてました。様子を見ながらめくってみたところ、血も滲んでないし痛がる様子もないのでそのまま剥がしてしまいました。かさぶた自体はぺろっととれたのですが、毛を巻き込んでいて、それがなかなかとれません。数本の毛に、剥がれたかさぶたが支えられて宙に浮いている状態。
クロさんが微動だにしないのをいいことに、えいやっと力任せに引っ張ったら、毛も2〜3本抜いてしまいました。しかも結構短いやつ。さすがに痛いと怒られるかと思いきや、ゆっくりと顔を上げて「なんだ、撫でないのか」という視線をよこします。
……痛くないの? 猫って毛抜かれても痛くないの?
試しに背中の毛を1〜2本つかんで引っ張ってみたら、抜ける前に怒られました。
ぇー。基準わかんなーい。


あ。もうひとつ「そういえば」。
4日ほど前、クロさんのトイレを掃除していたら、手前の「足裏についちゃった砂を落下させるスペース(格子状の板の下に汚れた砂を入れて運べるよ的スペース)」に、いつものウンチョスとは何もかも違う状態のものがのってました。
ていうか、いつもはそんなところにウンチョスがのっかることは稀にしかありません(稀にはある)。
奥のほうの砂の上にも似たようなものがありましたが、手前にあるものは、より特徴が明らかです。いつもより柔らかそうで色が極端に薄く、激しい消化不良かしら……と飼い主がドキドキするようなシロモノ。
でも、本猫は至って元気だし、前日の排泄は普通だったし、ご飯だって普通に……。
いや、でもこれ……見慣れてるものだな。トイレで見たことがないだけで。
そう、この……黄色みがかった薄茶色の、まるでキャットフードを少しだけ溶かしたような……
……

ゲ○じゃん!!!

いつもの、「急いで食って、消化する前に動いたから毛玉と一緒に吐いちゃったテヘペロ」のやつでした。
……まぁいいや。少し驚いたけど、掃除しやすい場所に吐いてくれたと思おう。


猫は結構頻繁に吐き戻す動物だというのを、実は飼い始めてから知りました。
「毛玉を時々吐く」ということだけは知っていたけれど、毛玉だけまとめて「ぺっ」と吐くものだと思ってた。
……そんなわけないよね。だとしたら、毛玉吐く時って胃の中が完全に空っぽの状態なのかって話だよね。
だからまぁ、基本的に混ざってる。しかも、毛玉を吐くために、もともと苦しまずに吐けるシステムになっているというのもあって、カリカリがちょっと喉の奥に引っかかると、ついでのように吐く。
我が家では毛玉コントロールのフードを与えているので、猫草は与えていませんが、猫草も「薬のように、草の作用で吐く」というシステムではないんだよね。そうよね、だってもしそれなら、毒ってことだもんね。草も結局、喉への刺激と草そのものの繊維質で、それをきっかけにして毛玉吐くってことでしょ?
喉に引っかかったら吐く。毛玉たまったら吐く。餌じゃないもの食べちゃったと思ったら吐く。毛繕いしすぎておえっとなって吐く。咳き込んだ勢いで吐く。何かのついでに吐く。

1日何度も吐いたら病気だっていうけど、「まぁ病気ではないよね」と判断できるレベル内では気軽に吐く。しかもこちらがその気配を察して、チラシやダイレクトメールで受け止めようとしたら、えずきながらじりじり後退していってそこで吐く。とっさに顔を背けて吐く。

まぁ別に、だからといって世話が面倒だとか、そこが嫌いだとか言うつもりはないんですが、「きゃー猫かわいー。飼いたーい」と、ペットショップで体をくねらせるような奴は、そういう現実を知っておいたほうがいいとは思いました。

ちなみに、クロさんに「おまえいい加減にしろよ?」と言いたくなるのは場所を選ばず吐くことなどではなく、叱っても叱っても、テーブルの上から物を1個ずつ落とすことをやめない職人魂と、私への挨拶が「鳴く」と「セルフよしよしする」「腹を見せる」の他に、「前触れなくかじる」があることだ。