「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

悪いのは誰だ。

最近、明け方に寒くて目を覚ますことがたまにあります。
というのも、正月に実家に帰った際に、余っていた羽布団をもらってきたのですが、それまで私が使っていたのは羊毛布団。だいぶへたれて薄くなってしまってたので、新しい布団に喜んだのですが、羽布団だとちょっと軽い。
寝相の悪い私は、どうやら夜中に布団を蹴り飛ばすようで、明け方、布団が半分しかかかっていない状態で「……さむぃ…」ということになるようです。

ただ、猫の存在が微妙にその寒さに拍車をかけている。
というのも、普段、布団の足元にはクロさんがのっしりと居座っています。6kgの重しです。
寝る時は布団はもちろん通常の位置。で、クロさんが左斜め下の角を抑える形で重しとなります。
が、私が明け方、目を覚ますと布団は斜め置きの状態。けれど、その状態でもクロさんはのっしりと(ベッドの)左斜め下角に。つまり、布団に対しては角じゃなくて、辺の位置に。
6kgの重しがあると、布団は本来なかなか動きません。夜中に私が無意識で蹴り飛ばした布団が、明け方の私の無意識では戻せないのです。蹴り飛ばされて動いた布団に合わせて、重しもしっかり移動するから。
……クロさんも、布団の中に入ってくれればこんなことにはならないのに。なぜかかたくなに、布団には入らない。上からのっかるだけ。

心を許していないのね、むきー!と思わないこともないですが、昼間、ストーブの近くで読書をしていたりすると、親愛のごっつんで読書の邪魔をしたり、私の背中あたりで寝転がってごろんごろんと遊んだあげくに、私に体重をのっしりかけてきたりもするので、懐いてないということはないんでしょう。
さてはツンデレか。


ところで先日、猫の里親募集ページをうろうろと見ていたら、一度は里親が決まって引き取られていった猫が戻ってきちゃったという記事を見つけました。
戻された理由は、夜鳴きがヒドイからだとか。で、里親さんのお宅は集合住宅なので夜鳴きがひどいのはちょっと厳しい、と。

これを読んで私が軽く衝撃を受けたのは、「そんな理由で戻すなんて!」というような憤りではありません。
「普通の猫って夜鳴きしないの!?」というものデス。
ちなみにクロさんは夜鳴きします。毎日じゃないけど、8〜9割は。
最初は、保護されて数ヶ月を過ごした友人宅に兄貴分の猫たちがいたため、彼らを恋しがって寂しくて鳴いているのかなと思っていたんですが、どうやら、部屋の電気を消すと鳴くのは、クロさんの決まりのようなのです。
大半の場合、それはトイレ・ハイを伴います。
夜鳴きがきっかけなのか、便意がきっかけなのかは知りませんが、「寝るよー」と声をかけて明かりを消して、私がベッドに潜り込むと、最初はベッドに上がったり降りたりしつつ、私がホントに寝たかどうか(私が熟睡する前だと寝返りが多いのでクロさんが落ち着かない)を確かめます。その作業に飽きてきた頃、「にゃーーーーーーー。ぶにゃーーーーー」と鳴き始めます。
で、とりあえず廊下をランニングして、「にゃごーーーーー」と遠吠え。これがしばらく続きます。で、私に「ウルサイ」と怒られると、部屋中をランニング。「にゃ! ぶにゃーーーー!」と叫んで、トイレにダッシュ。唐突に静かな時間が訪れ、数分後、ざかざかと砂をかく音、ついでにトイレカバーの内側をかく音。カバーをがたがたと鳴らして出てくると、俺はやったぜ的な「にゃーーー!」。俺はやりとげたんだぜ的なランニング&何かを宣言するかのような遠吠え(=トイレ・ハイ)。それを幾度か繰り返した後、なぜかダッシュで私のベッドに戻ってきて、何事もなかったかのように、足元におさまり眠りにつきます。

これが夜鳴きにあたるかどうかは知りませんが、ほぼ毎晩、クロさんはなにやら不満そうな声(と、やり遂げた声)で夜中に鳴きます。
何時から何時の間にというわけでもなく、私が寝るタイミング(平日も休日も、結構寝る時間違う)で。

これが原因で猫を飼えない人がいるのか、それともこんなぐらいじゃ夜鳴きとはいわないのか、それともこれはやっぱり夜鳴きで、他の猫はもっと物静かに眠りに入るのか、クロさんが初めての猫である私にはちょっとわかりませんけども。

うーん。あれね。
世の中いろいろで、猫もいろいろなのね?