「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

2012年になりました。

本年もどうぞよろしくおねまいいたしまつ。

いやぁ、すごかった。
何がすごかったって、アホなスケジュールが。

次号の校了日が1/5だったんですけども、その日が全国に散らばるグループ会社のナントカいう集まりで、社員ほぼ全員東京出張。
ただでさえ、全国版と年末進行が重なって、年始は1/4からの仕事始めで翌5日には校了ってそれどんな魔法?みたいな状況だったのにねー。
ちなみに、全国版の書類や写真の〆日とも重なってました(キャハ★

仕事の量と内容、それに対する報酬との釣りあわなさからか、ライターの入れ替わりも激しいです。
残る人数では対応できないと新人さんをいれるのはいいんですが、新人ライターに、雑誌内の細かい規定や社内システムを説明して、曲がりなりにも仕事ができるようになるまで、進行さん(我々を監理する部署)が研修をしなくてはなりません。そちらも結構な仕事量です。そして進行さんたちも、実は正社員じゃなく契約社員だったり。
なんだかいろいろと、負のスパイラルになっているような気がします。
私は幸い、書くことだけは早いので(クライアントからOKをもらえるかどうかは運次第)、なんとか当社比1.5倍くらいの仕事量で済んでますが、当社比2倍とかになる人はきつかろうなと思う。……そうなったらまた辞めちゃうヨネ。そんでそうなったらまた新人さんがきて、進行さんが忙しくなって……。

単純に仕事の総量が増えると、ライターでそのまま本数が頭割りになるかといえばそうではなくて。
もともと、ライター稼業自体が、それぞれ個人事業主としてフリー扱いでの契約なので(それもちょっとおかしい)、仕事を請けるのは個人裁量にまかされているのです。それはたとえば、この仕事に割ける時間だったり、既婚女性は旦那の扶養の関係があったりという事情も含めて。
だから、たとえ400本の仕事だったとしても、ライター8人で1人50本というわけにはいきません。20本しかできない人もいるのです。
それは、パーセンテージでもないんですよね。Aさんが総量の10%、Bさんが15%、Cさんが7%……というのなら、少なくとも%を足して100になればいいんだから計算のめどは立つんだけれど、総数が200本だろうが1000本だろうが、20本しかできない人は、いつでも20本なんです。
だから私を含めた、いろんな意味で上限が無い人間たちで、残りの総数を頭割りするしかありません。

けれど、そんな状況でも、我々のところに仕事が来た段階では既に、残り日数との競争になってしまうので、単純に書くのが早ければ期日通りに終える可能性が出てくるというわけです。なるべく早い段階で、クライアントに原稿を送れれば、あとは校了日まで催促し続ければいいので。ただ、書くのに少し時間がかかる人は大変。原稿を送れていなければ催促なども出来るはずがないので。
だからといって、拙速が巧遅に勝るかといえばそうでもない。原稿の質によって早いほうが良かったり、時間をかけたほうがよかったり、というのはまちまちなので、そのあたりの緩急のつけかたは経験によるのですが……新人さんたちはその手加減を覚えるより先に、負のスパイラルに巻き込まれそうで可哀想かなと思う。なんとかフォローできればいいんだけれど。

……まぁそもそも、仕事を請けるか否かを個人裁量に任せてるんだから、私を含めた数人が、いくら上限が無いからといって、残りの本数を引き受ける義理はないんだよね。
だって引き受けても得はしないもん。もちろん、引き受けて完成させた分の報酬は手に入るけれど、もしそれがまともに終わらなかったり、その忙しさでチェックがおろそかになって別の原稿でミスが発生すれば、我々には罰金がある(というか、ミス原稿に対して報酬が払われなくなる)。
それに、忙しくなって終電に乗れなくなっても、タクシー代は出ない。
それだったら、自分が余裕を持って終われる程度の本数にしておこうと思うのが、リスク管理というものじゃないか。
その上でなお、「このままじゃ終わらないので」と無理矢理引き受けさせるというのであれば、会社は、ライターという取引先に対して、「損をしろ」と強要しているようなもの。
運良く終われても通常の料金、運悪く終われなかったらマイナス。そんなギャンブル誰がするんだ。運が良ければ上乗せされるというのなら、挑戦する価値もあるかもしれないけど。
そのあたりのことを、会社側の人間たちは一体どれだけ理解しているんだろう。

でも、まだ全国版は終わっていないので、週明けからまた地獄を見そうデス。
そして、全国版が終わらないうちに、次号とまた別の別冊が入るので、今度こそまともなスケジュールを望みたいところ。
これまで何度となく言い続けてきたことが一向に改善されないので、もし次のスケジュールで改善が見られないようなら、次こそ本気でキレる。
スケジュールがどうにも出来ないなら、せめてライターのモチベーションを保つように努力してもらわないと、負のスパイラルはそろそろ地殻を突き破るかもしれないヨ?



……そんな今日この頃、巷で流行っているらしい「ひとりカラオケ」というものに心ひかれたりもします。最近はお一人様用専用ボックスもあるんだとか(札幌にあるのかどうかは未確認)。
カラオケなんてもう10年くらい行ってないし、別に行きたいとかも思ってなかったけれど、最近流行らしいそれは確かに、ストレス解消にはお手頃なのかもしれないと思う。
うーん。誰か行ったことある人いる?(ツイッターで聞いたほうが早そうだが)