狩猟本能。

用事のない日曜日の夕方。
なんとなくテレビをみていて、BS番組のひとつでチャンネルザッピングの手が止まりました。
亜南極地帯の動物たちとかいうドキュメンタリー番組です。

お。ペンギンかわいいな。
すると、それまでリビングボードの上（気に入りの場所のようなので最近そこに新たな猫ベッドを設置した）でくつろいでいたクロさんが降りてきました。
ほらほら、クロさん。ペンギンだよ。かわいいね。
昼寝から目覚めたついでに、ナニカに目覚めたのか、テレビに近寄るクロさん。
テレビを載せた棚に手をつき、伸びるクロさん。
そしてニオイをかいで、手を伸ばし……

やめて！　クロさん！　それは去年の秋にやっと買った新しい地デジテレビ！

棚にあがり、テレビの背後にまわって何かを確認するクロさん。
後ろは何もないよ？　っていうか誰もいないよ？
戻ってきて画面をガン見するクロさん。
テレビは適切な距離で見ないと……。
そして狩りを始めるクロさん。
だからやめて！　そのテレビはまだ新しいの！　っていうか、古くてもダメだ！

抱っこして引き戻したものの、ペンギンの動きはクロさんの琴線に触れたようです。しきりにテレビ画面に爪を立てようとします。
ただ、クロさん……そのペンギンはオウサマペンギンといってね、コウテイペンギンに次ぐ大型種だよ。体長は90cm前後。おまえの獲物のサイズじゃないよ。

でも、クロさんも本気の狩りではなかったようです。近づくときに身を隠してなかったし、飛びかかりもしなかったし。
気になる動きだったから遊ぼうとしただけかも。でも何故かペンギンにだけ反応。間のCMには無反応。
……今度、ペンギン型のキャットキッカーでも作ってあげようかしらん。