「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

ミストキャッスル編その2。

忘れかけているミストキャッスル編です。
前回のミストキャッスル編は去年の5月。9ヶ月半も経ってます。うひょぅ。
プレイヤーの記憶も曖昧。これを書いてる人の記憶も曖昧。
3月が忙しかったため、プレイ記録のアップも遅れました。えへ。
超長文注意。↓




まずはおさらい。
ミストキャッスルとは、その名の通り、霧の街と呼ばれる場所で遊ぶゲーム。
プレイヤーキャラクターは、奴隷だったりそこの生まれだったり任務を帯びていたりで、この街からゲームスタート。そして最終目的は街からの脱出を図ること。
蛮族が支配する街で、我々は一生懸命生きているのデス。


GM:Ken-K
ノーマン(あつし)/人間/ファイター1、エンハンサー1、スカウト1、プリースト2
ガレット(松川)/ナイトメア/ファイター2、コンジャラー1、セージ1
ラト(高迫)/エルフ/フェアリーテイマー2、フェンサー1、セージ1、バード1
ノア(振一朗)/ルーンフォーク/マギテック2、シューター1、セージ1、レンジャー1


オール1だったレベルも、メイン技能だけはオール2に。
ちなみに我々が街に入ったルートは、「虜囚となって売られてきて、タビット商人ザバールに奴隷として買われた」なので、街から出るためには、ザバールに奴隷の首輪を外してもらわなくてはなりません。
首輪を外してもらうには……ザバールポイントを貯めること。ザバールポイントというのは、ヨ○バシなどのポイントカードと同じシステムです。ザバールの依頼をこなすか、ザバールのお店でお買物をするとポイントが貯まっていく。何か本当に、ヨド○シみたいでイヤだ。


霧の街にはもうひとつ特徴が。
MAPのベース自体が、マス目で構成されているのです。TB(=タイムバンド)と呼ばれる時間を消費して、そのマス目ごとに移動を重ねていくのデス。TBは夜だの夕方だのと時間帯によって分かれていて、蛮族の時間帯に移動するとエンカウント率が上がる、わかりやすいシステム。


5月の第1回ミストキャッスル編を終えた後の我々のMAPはこんな感じ。

オレンジ色の部分が、足を運んだ場所です。そのマスに足を踏み入れることが決まってから、マス目の内容が決まるので、MAPは、やる人(グループ?)によって違いますね。


3日目/朝/【53:三色の天幕】
ザバールのテントにて朝が始まります。うーん、爽やかな目覚め。一番安い保存食をみんなでちまちまと水で流し込む朝食。
そう、貧乏だけれど、我々は一生懸命生きているのです。
そんなところへ、現在、我々のキーパーであるザバールさんが訪れます。
GM(ザバール)「やぁ、おはよう! キミタチ、そんなご飯食べてるんだ」
ザバールさんの手には、ふわっふわのキャロットケーキ。
ふわっふわ。
……。
くそぅ、こっちなんか、カッチカチやぞ! 水必須だぞ!
一生懸命生きて……生きて……うぅ……。


そんな優雅なザバールさんからの依頼は、万病に効くことで有名なサカロスの薬酒が欲しいとのこと。
1人500Gor750ザバールポイント。タイムリミットなし。


とりあえず、自分たちが足を踏み入れたことのある場所を中心に情報を集めまわる4人。
そのうちのひとつ、“木漏れ日の”施療院に向かう途中に、第一まち人発見(ダーツの旅風)。
年老いたおじいさんがひょこひょこと、一行の前を歩いています。
おじいさんを呼び止めようとするも、蛮族が支配する街で、武装した我々が押しかけてはビビられてしまうかもしれません。一番おとなしげな、怖くなさそうな人がいけばいいんじゃないかと相談。
そして、前回、ノーマンがスリの子供に向かって言った「(金なんか)俺が欲しいわぁっ!」が脳裏に焼き付いている一行。
ノーマン「俺が行こうか?」
3人「……いやー。それはどうかな」
相談の結果、一番、人畜無害そうなノアが行くことに。
ノア「僕たち、あまりアヤシイものじゃありません」


……あまり?
じゃあ少しはアヤシイんだろうか。まぁ、少しはアヤシイか。
まず、そのお爺さんから情報を聞くも、薬酒のことは何も知らない様子。
ただ、この街で人族が生きていくなら、神官であることをあまり隠さないほうがいいとか、ル・ロウドの信者たちで構成された「風の旅団」やら言う抵抗組織があることなんかを教えてくれますた。
せっかくならその旅団とやらと接触する手段を教えてくれればいいのに、そこは一介の通りすがり爺さん。そこまでは知らないようです。ちぇ。


でも、施療院のウルスラさんを紹介してくれました。
お爺さんと一緒に施療院に向かい、掃除洗濯を手伝った後、白湯をいただきます。
ザバールの天幕では水しかもらえなかったことを思えば、白湯もごちそう。
(いや、言えばお湯くらいくれるかもしれないけど)


そしてこれまでに集めた情報を整理すると。
ウルスラも薬酒欲しいみたい。
・でもウルスラは、それより先に水を汲んできて欲しい。
・薬酒の情報ならサカロス神殿(今は廃墟)に行けばいいかも。
・サカロス神殿では、昔、ドライアドが神官たちとよく宴を開いていた。
・神殿が破壊された今も、ドライアドたちがまだ待っているというウワサもあり。


夜、ザバールの天幕に戻ります。
ザバールのところには、ルーンフォークの2人組がいて、ユニゾンで店の売り込みをします。
GM(ルンフォ2人/無駄にいい声で)「いらっしゃいませー。何をお求めですかー!」
うるせぇよ。お求めするほど金ねぇよ。
そして特に成果はないというのに、ザバールまで奴隷の天幕の中をうろうろと。
こいつトモダチいないな。サミシイんだな。
ウサギはサミシイと死んでしまうのに。
でも、ガレットにはちょっと気になることも。ザバールはどうやって、人族の身ながら蛮族の街でのし上がったのか。そのサクセスストーリーに心惹かれる。
GM(ザバール)「知りたいなら僕の本を読むといいよ!」
取り出した本のタイトルは「成り上がり」。
うわ、どストレート。
貸してくれたので、ガレットと、そしてラトも一緒に本を読むことに。蝋燭の明かりの下、2人で頭を突き合わせて。
ちなみに内容は、とてもザバール目線な、スペクタクルなロマン小説でした。ガレットが知りたかった情報はない。残念。
翌朝、ルンフォがアンケート用紙をもってきて感想を求めてきたので、褒めつつも、プチ辛口を織り交ぜ、これからの展開に対する期待を込めるという高等テクニックを使っておきました。
アンケートに答えて、保存食1つゲット。
……カッチカチの。


翌日はサカロス神殿へ向かいます。
途中、踏み込んだ先で、物見櫓を建設している蛮族たちに出会ったり。安全ヘルメットをかぶったレッドキャップの現場監督にアルバイトで雇われてみたり。
監督には、近くに露天市場があることも教わったので、市場へもいってみます。
ただ、我々にとって運の悪いことに、休憩出来るマスが少し偏り気味。なので、地味に徹夜明けで冒険しています(休憩可の場所じゃないと休めない。休めないとペナルティがある。帰り道や辿り着く時間帯のことを考えるとおちおち休んでもいられない)。


そしていざ、サカロス神殿に到着。神殿ではドライアドたちが待ちかまえていました。
神殿(跡地)を大事に守っているドライアドたちは、サカロスの薬酒も隠し持っています。
なんとかしてそれを分けてもらえまいかとお願いしたところ、ドライアドは優雅に答えてくれました。
「私たちとの飲み比べに勝ったら差し上げましょう」
……飲み比べって。
ナニソノおやじ的発想。なんでこんな、昭和の野郎クサイ勝負を挑まれるの。
ぇーい、とにもかくにも勝負だぜ!
GM「生命抵抗ロールで目標値15の判定に、5回続けて成功してください。失敗するとその時点で脱落。眠りこけます」
ラト「生命抵抗力……っ!」(←ボーナス1)
ガレット「ラトに比べればマシだけど(ボーナス3)、冒険者レベル2ってことは、5回連続クリティカルし続けないと……?」
ノア「しかも我々、不眠不休できてますから、ペナルティ-1ありますよ」
ノーマン「5回連続11か12ですね」
もちろん、1ラウンド目で華々しく散った4人。
昼まで気持ちよく眠りこけましたが、普通に休憩したわけじゃないので、ペナルティが消えてるわけでもありません。
レベルが上がったら再チャレンジすることを心に誓って、神殿を後にしました。
ちなみにその日の夜、天幕に帰ると、ザバールさんは我々の感想を読んでやる気を起こしたらしく、専用天幕の中でばりばり執筆をしてました。大スペクタクル長編「成り上がり」の続編を。


しかして我々、このままじゃサカロスの薬酒はとても手に入れられず、ザバールさんも執筆に忙しくて我々に仕事を依頼する気はなさそう。
……今回のセッション、経験点が入らないんじゃ?
それに我々、洗うがごとくの貧乏デスよ?
ガレット「そういえば着替えもない。着の身着のままか」
ノーマン「売られた時に着てたものかな……」
ラト「はーい! 着替えありまーす! 自分の分だけね! ちゃんと洗濯もするし」
ノア「執事服とか欲しい……」
清貧というより赤貧。


ということで、“木漏れ日の”施療院でウルスラさんが「水汲みの仕事がある」と言っていたのを思い出し、経験点を稼ぎに……じゃなかった、オシゴトをしにいくことに。
ついでに、往復のTBが余るので、「天幕に帰りつつ空いているマップを埋めていこう作戦」をとる一行。
というのも、「通ったことがあるマス」だと、通り抜けるだけなら1TBで2マス抜けられるので、ある程度マスが埋まっていたほうが後々有利だからです。
そうやって、寄り道したマスは……。
GM「そのマスは【45:帰らずの街】ですね」
ガレット「……はっ! みんな、気を付けろっ!」
全員(ガレット以外)「……?」
ガレット「ここは……ここは、以前、僕が1人でやって死んだマスだっ!(前世の悪夢?)」
別キャラでの話。せっかくGMがいなくてもゲームができるというのが売りの本なのだから、ソロプレイでもしてみようかと思ってチャレンジしたところ、たいして進んでもいない時点であっさりと死んだマスです。
ノア「死因は?」
ガレット「……ねずみ…、に……」
GM「はーい。じゃ、探索の結果、レミングがわらわらと襲ってきましたー」
ガレット「それだーっ!! みんな、気を付けろ! ほんとに死ぬぞ!」
……いや、4人いるしね。2レベルあるしね。
たった1人で1レベルでファイター技能も無しで、遭遇匹数決定の時、よりによって最高値を出した人とは結果は違うよね。


というわけで、何事もなかったかのように(ちゃんとレミングたちは倒した)、水汲みの仕事をあらためて。
泉のある広場に到着し、水を汲みながら周囲を見回す一行。
広場は建物に囲まれた場所で、出入口には鋼鉄の門。反対側にも固く閉ざされた扉がひとつ。周囲には水を汲む人々がうろうろしているけれど、人々のほとんどは丸腰の一般人のよう。
危険があるかもしれないから、冒険者に頼みたいとウルスラは言っていたのに。


そこへ、唐突に、どーんどーんと太鼓の音が響き渡りました。
何事かと思って見ていると、周囲の人々が途端にあわてふためきはじめ、出口の鋼鉄の門に殺到します。見ると、門が徐々に閉じられていくところ。広場側に残された人も多く、出入口付近はややパニック気味。
そして門が閉じたところで、反対側にあった扉が開き、中から蛮族のご一行が登場しました。
軍服を着たボガードが先頭に立ち、背後にはレッドキャップやゴブリンが控えています。
ガレット「……あー。なるほど、そういうシステムか」
ラト「そうですねぇ。こういうシステムみたい」
GM(ボガード)「さーて、今日は誰が当たりくじかなー?」
ガレット「へー。抽選なのか」
GM「……君ら、何やってるの? 人々はパニックになりつつも、絶望的な表情をしているけれど」
ガレット「あ。そうね、水袋の口をちゃんとしめる。あわててこぼしたら大変じゃん。大事な依頼品だし」
ノア「そうそう。それは大事だね。きゅっと」
ラト「きゅっと」
ノーマン「位置的には、どのへんですかね。蛮族たちは門から出てきたところ?」
GM「そう、だから門のところでひとかたまりになって怯えている一般人と、泉の周りでのんびりしている君たちとの違いが目立つ。目立つからボガードが怒鳴りますよ。『おまえらもくじびきに参加するんだからとっとと向こうへ行け!』みたいな」
ガレット「あー? うるせぇバーカ。蛮族ごときが偉そうに命令してんじゃねえよタコ」
GM「……そんなこと言っちゃう?」
ガレット「言っちゃうー。ちゃんと汎用蛮族語でー」
ノア、ラト、ノーマン「……」(←とくに止めない)
GM(ボガード)「よーしわかった。今日の当たりくじは貴様たちだ!」
戦闘開始しちゃったけど、でもまぁ、ここで我々がくじに外れると、一般人の皆様から誰かが当たっちゃうわけじゃん? それを目の前にしたら結局同じことになると思うし。どうせ戦うなら、庇いたくなるような人が近くにいないほうがいいし。


そして実は戦闘バランスがちょいキツめのミストキャッスル。ようやく2レベルに達したばかりの4人にとってはやや苦戦する相手。
ガレット「うひゃー。死にそうー。HP1/3になったー」
ノーマン「キュアします」
ガレット「まだ足りねー」
ラト「ウィスパーヒールをガレットに」
ノア「ヒーリングバレットをガレットに。銃うつけど避けないでねー」
みんなの支援がありがたい。真のキュアスポンジ(マージナルライダー参照)はガレットじゃないのかというくらい、ほぼ毎ラウンド、回復魔法が飛んでました。
ガレット「みんなの支援にこたえて! 隊長に攻撃!」
GM「……隊長?」
ラト「違うよ、監督だよ」
ノア「組長じゃないの?」
ノーマン「レッドキャップですからね。安全ヘルメットはかぶってないのかな」
GM「建設現場の監督か! あれとは違うレッドキャップだよ! 別に似てないよ!」
ガレット「そうか、違うのか。……監督すまん、世話になったが、俺たちは今やられるわけにはいかない。だから監督に攻撃!」
GM「違う!」


辛くも勝利。監督の犠牲は忘れない。


GM「挑発したガレットはみんなに謝ったほうがいいんじゃないのかな」
ガレット「ぇー。でもあれ以外の選択肢ってあった?」
ノーマン「……さて?」
ノア「いいんじゃないですかね」
GM「ほら、こびへつらってみるとかさ。そういう?」
ラト「あー。ないない(笑)」
GM「……ないのか。いいのか。意外と男らしいパーティだな……」
ガレット「でも、回復魔法が無ければ死にそうだった。そして、魔改造への夢……じゃないや、新たな道が……(うっとり)」
このゲームでは、死ぬと強制的に改造させられて、ビームとか車輪とかつけられます。
ラト「でも反省する気持ちがあるなら、水袋を持って欲しい!(非力)」
ガレット「水袋5つあるから、2つは持とうと思ってたけど、いいよ、3つ持つよ」
じゃんけんで負けてランドセル持つ小学生の帰り道みたいだ。


そんなこんなで無事、経験点やお小遣いなどもゲットして本日はここまで。
地図はこんなんなりました。

みんなのお小遣いをパーティ財産扱いにして、そこからみんなの装備を少しずつ充実させていこうかね、などと話し合ってオシマイ。
個人財産なんかあったって、金の使い道なんて保存食くらいしかない街だしね!