「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

ミストキャッスル編その1。

なかなかみんなの予定があわずにいた今日この頃。
「そういえば今週末なら空いてるぜ」「俺も空いてるぜ」「俺もだぜ」みたいなノリで、開催2日前に急遽決まったセッション。
そんな時に心強いのが、SW2.0のサプリメント「ミストキャッスル」。
昔懐かしいゲームブックをもう少しアクティブにした感じのサプリです。



ミストキャッスル編その1(090502/22:00〜)


舞台は蛮族が支配する街・ミストキャッスル。マップは6マス×7マスの格子状で描かれます。どのマスがどの場所になるか、どこで何が起こるかは、サイコロを振ってみてからのお楽しみ。
そしてプレイヤーは、とりあえずミストキャッスルにいるところから始まってしまいます。街にいる理由が、「その街生まれ」だったり「虜囚」だったり「外からの依頼で潜入中」だったりしますが、最終的に街から抜け出すことが目的。
報酬や経験点はショボめで、キル度は高めという、かなりMに優しい仕様になっています。
プレイ人数は1〜6人。そう、1人でも出来るのです。GMも必須ではないため、参加者全員がプレイヤーでもOK。


戦闘が発生した際に出るモンスの種類や数は、プレイヤーの冒険者レベルの平均と人数によるので、単純にレベルを上げれば勝てるというものでもないよう。逆に、うかつにレベルを上げちゃいけないということにも(笑)。
普段なら、専業戦士は初期でファイター2LVくらいとるもんですが、そんなことをしては平均レベルが上がって仲間に迷惑がかかります。そして、蛮族が支配するこの街で生き延びるためには、ある程度汎用性のあるスキル構成が必要。普段なら「技能の乱れ買い」とか「器用貧乏」といわれるタイプこそが求められているようです。多分。
なので、初期キャラクターでは、全員のスキルはすべて1LV。
集まったのは5人です。


GM:Ken-K
ノーマン(あつし)/人間/ファイター、エンハンサー、スカウト、プリースト
ガレット(松川)/ナイトメア/ファイター、コンジャラー、セージ
ラト(高迫)/エルフ/フェアリーテイマー、フェンサー、セージ、バード
ノア(振一朗)/ルーンフォーク/マギテック、シューター、セージ、レンジャー


GMが「みんなガチだな……」と呟いた通り、みんな結構「死なないつもり」で構成しています。だってほら、何か1点に特化すると、どこか別のところが極端に弱くなるから。……と言いつつ、今回、ソーサラーがいません。


4人は、「虜囚」スタート。初めての冒険に失敗し、蛮族に拉致られて霧の街に運び込まれ、奴隷の競売にかけられた模様です。買い手はウサギ商人ザバール。奴隷なので全員、装備無し&一文無し。
ここでザバール氏から仕事を請け、商品の中から1200G分の装備を調えてイイヨ、と言われるのですが、「1200G分の装備」でみんなうっかり。装備に消耗品も含まれることには気が付いたのですが、食料品まで含まれるとは……。1人は気付いて「食糧ってもらえるのかな…」と呟いたんですが、みんなお買物に必死だったのでスルー。そして呟いた当人は、スルーされたってことはもらえるってことでいいのよね、とセルフ納得。
仕事のための目的地を探して街を彷徨い、ザバールの天幕に戻ってきたのは夕刻。
「お食事は10Gとなっておりまーす」とのたまったのはザバールの従者。
「オカネないよ!?」と全員がうめく。
GMの温情で、ザバール氏が50G分の食費を貸してくれることに。
シートの「借金」欄なんて使ったの初めてですぜ。


運良く、翌日出かけたポイントでのパラグラフは、嬉しい「ヤムールの酒場」。ステキドワーフが経営する酒場でアルバイトもさせてもらえ、10Gのお給金でとてもとても喜んだ一行。結局、夕方まで働かせてもらい、合計20Gゲット。
全員「やったー」
ラト「じゃあ、20Gから10G、借金返しておこうかな。気になるし」
ガレット&ノア「そうだねー。そうしようー」
ノーマン「いや、自分は現金持っておきます!」
そんな、10Gやそこらの違いが、なんとなく大事に思える奴隷生活。セツナイ。
けれど食事を抜くと、HPとMP、そして全行為判定にペナルティがつくのデス。生き物の身体って不便ね……。


翌日、ステキドワーフから得た情報を元に、ウサギ商人の依頼を達成するための場所へ。
GMの配慮により、戦闘バランスをゆるくしてもらえましたが、さすがに無傷というわけにはいかず、前衛戦士の一人がHP半減。
ラト「回復したほうがよさげですよね。ヒールウォーター作りますか」
ガレット「お願いしようかな。GM、同じ乱戦エリア内なら近接してるってことで、水作ってもらえるよね? 啜って飲むのは主動作1回でおk?」
GM「回復ならキュア・ウーンズのほうが楽じゃないの?」
ノーマン「使えません!」(言い切った)


そうデス。神官は1LVでは回復できないのデス。
ヒールウォーターを作る側が女性なら、その人の手のひらに作ってもらって、その手をとって口づける……というのは絵的に非常によろしかろうと思うのですが(注:戦闘中)、今回のパーティ、実はキャラクター全員が野郎です。
SWは、ルール的には男女の差がないんですが、女性を選ぶとナニカに不利になるんじゃなかろうかなんて要らぬことを(私は)考えてたんですが、他の人はどうなんでしょう。
でもだって、やっぱり男性のほうが多い社会なんじゃないかと思うし。サバイバル的な生活って、男性のほうがいろいろと簡単に済むしね。とか変なところにリアリティ追求。


まぁ、なんやかんやとありつつも、首尾よく依頼達成。
GMが戦闘バランスをゆるめなければ、ひょっとしたら全滅していた可能性もなきにしもあらず。
とはいえ、実は全滅したらしたで、ミストキャッスルには「全滅表」というのがあります。勝手に蘇生されて蘇生代の借金を背負わされたりとか、勝手に蘇生されたついでにどっか「魔改造」されたりとか。
この魔改造というのがオモシロオソロシイ。勝手に頭をひとつ付け加えられたり、勝手に足を蠍にされたり、勝手に腕をタコにされたりします。そんな魔改造にもちょっぴり憧れる。身体の一部に特殊な武器がくっつくようなものなので、霧の街を出ないならさほど不便はなさそう。ただし、外に出たらもうただのモンスター扱いだろうし、一度魔改造されたものを元に戻すには、高レベル神官による「生まれ変わり」の奇跡をお願いするか、カミサマ呼び出してもらって直訴するくらいしか手がないのデス。
でも、せっかく設定されているものなら、一度は魔改造されてみたい、と憧れるのはイケナイことですか。
個人的には、「バグベアードの眼」希望。


とりあえず、楽しかったデス(笑)。
コレ今度、別キャラ作って一人でやってみよう。
なんとなく、昔ハマった「バロック」というゲームを思い出しました。街の中央に塔があって、その周囲には魔改造された有象無象がうろついているような雰囲気が。
バロック風にするなら、魔改造は「ディーラの羽根」か「魔動バイクの車輪」かしら……。