「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

第3回目。

9月、SW2.0のオンラインセッション第3回目を行いました。
それを11月まで放置していたのは、3回目のラストがどうやら4回目に繋がるっぽかったからデス。
ほぼ全員一致で、3回目に出てきた依頼主がアヤシイと断定していたものの、もしもそれが全く裏のない人物だったらそれはそれで心中複雑だなぁと思ったので(笑)。
もぅー。1ヶ月半も放置したら、記憶が薄れちゃうよー。
ただでさえ、3回目と4回目のメモは中途半端なのに!(自分のせい)



第3回目(080922/23:00〜)


第3回目にして、ようやくプレイヤーたちに了承を得たので(実際、了承を得たのは4回目の後だけど)、ここでプレイヤーたちの詳細を晒します。
一部の人たちにはお馴染みの面子。その一部の人たちには、ドワーフPL氏のブログを読んでて、とっくに知ってるヨ的な感じかもしれませんが。(順不同・敬称略)


カンプドワーフ・21才・男) PL:Ken-K
ファイター/プリースト
・騎士神ザイアを信仰する、斧を担いだ神官戦士。忘れられないほど美味しいものを知っているらしい。

フェーリエンドルフ(エルフ・71才・男) PL:松川
ソーサラー/コンジャラー/レンジャー/セージ
・人畜無害を標榜するが、下僕が欲しいお年頃。そろそろウィザードを名乗れるようになってきた。買い物が好き。

ジャック(タビット・7才・オス) PL:あつし
マギテック/シューター/セージ/スカウト
・新種族タビット(二足歩行兎人間)の狙撃手。自ら回復する時にはこめかみに銃を当てる。ジャックなので、「ジャックの豆」を持っている。

ジン(ナイトメア・19才・男) PL:振一朗
グラップラー/スカウト
・新種族ナイトメア(突然変異体)。格闘家兼スカウトなので、いつでもダメージはほぼ素通しという侠気溢れる装備。

アガット(人間・18才・女) PL:あおい
ファイター/フェアリーテイマー
・ヒロインの座を狙って作られたキャラクター。妖精魔法に頼らない妖精戦士。全力攻撃が好き。GM担当になってNPC扱いになるとドスの利いた声でRPされる。

フラン(ルーンフォーク・起動歴2年・女性型) PL:高迫
ファイター/セージ
・生まれながらのメイド属性、新種族ルーンフォーク(人工生命体)。アガットをお嬢様と呼び、日々、身の回りの世話を焼く。


GMはKen-K氏とあおい嬢の、2回ずつ2交代制です。
1回目と2回目はKen-K氏がGMを担当し、ダンジョンものと森探索ものをやりました。
そして3回目と4回目は、あおい嬢がGMを担当します。
今回の一連のプレイでは、2回目から、クリア経験点通常1000点のところを2000点にしてやっています。
とりあえずゲームを把握しようということで、やや駆け足でレベルが上がっていきます。


というわけで、3回目。
根城にしている冒険者の店にて、一行がたむろしていたところ、ルミカと名乗るメガネっ娘来店。


カンプ「……ほう。あれはマジックアイテムだな」(←メガネのこと)
フェーリ「……ん? あれが?」(←娘のこと)
カンプ「うむ。貴重なものだな」(←メガネのこと)
フェーリ「へぇ。ってことは、高く売れるのか」(←娘のこと)


そんな会話の後に近づいてきた娘に対し、パーティの反応は様々。
結果、娘さんはカンプとフェーリのことをアヤシイ人と判断したようです。
そんな中、ただ1人優しくしてくれたジンくんに好意を抱いた模様。
……と言っても、ドワーフとエルフが噛み合わないままやかましく、その他はルーンフォークとタビットと、PLがGM担当のためNPC扱いのヒロインしかいないから、消去法ではあるんですが。
だってジンくんは特に優しくしたわけじゃなくて、黙ってただけだから。


ルミカちゃんちは代々学者の家で、本人もその後を嗣ぐべく頑張っているのだとか。
そこで、先祖の研究成果をとりに、自家用遺跡に向かいたく、その手伝いをして欲しいとのこと。
それを承諾して後、うっかりうかうかとそのまま出立。
片道3日をかけて遺跡にたどり着きます。
ところでこのことは親御さんは知っているのかしら。
GM「無断で出てきましたけど、親は関係ないですー」
え。じゃあ黙って資料持ちだしたの?
GM「ただ先祖の研究成果をとりにいくだけですしぃー」
どことなく胡散臭さを感じさせるルミカたん。
どうして我々は出立前に依頼人の周辺を調べなかったんだろう。なし崩しに出発しちゃった☆


とりあえず遺跡の中に入り、アヤシゲなガーディアンらしきものや、肖像画なんかを調べつつ、研究施設だというその館の内部をぐるぐると。
シーフ……と言っちゃいそうになるけど、SW2.0では「スカウト」。扉を開ける前にスカウトが罠や扉をチェックし、聞き耳を立てた後、鍵を開ける手順は旧シーフと同じです。


ジン「なんかスカウト1人って不安だなぁ。そういえば、ジャックもスカウト技能とったよね。失敗したらやってくれる?」
ジャック「ノッカー・ボムですか?(錠前を狙って爆発させる魔動機術)」
ジン「いや、鍵開けとか聞き耳とか……」
ジャック「できません」
ジン「なんでっ!?」
答え:ジャックはツールを用意していないから。
ジャック「だって手は兎ですよ!?」


そんなこんなで、スカウト・ジンくんが飽きるほどサイコロを振って調べまわり、無駄な買い物が好きなエルフ・フェーリが「北向きの針(マジックアイテム=要は方位磁石)を買っておけばよかった……」と呟くほどハズレの部屋が続き、ようやくそれらしき部屋を見つけます。
それらしき部屋というのは、敵が出るのでそうとわかったわけですが。


書庫と思われるその部屋には視界を遮る巨大な書架が幾つもあって、戦いにくいことこの上なし。
書架と書架の間、細い通路で戦っていては埒が明かんと、前衛2人(ジン、フラン)を前線に送り込んだ後は、カンプとアガットが「どぅりゃーっ!!」と書架を押します。
「これは倉庫番だ!」と叫んだカンプ氏が、この日GMだったヒロイン・アガットのサイコロも担当していたんですが、この頃から、うら若きオトメであるはずのヒロインを「我が名はアガット……」とドスの利いた声でロールプレイするのが流行りだしました。
書架は動くものの、まだ入り込めません。その合間にも敵はどんどんこちらに攻撃をしてきます。
書架を押し切って広げさえすれば、戦線が拡大できるから!と、ドワーフは頑張ります。ヒロインも頑張ります。
後衛の魔法使いたちは前衛2人の合間を縫って、背後からの魔法攻撃で頑張ります。
「我が名はアガット。ふんぐっっ!!!」
そして力自慢のドワーフよりも、18才の小柄な女の子のほうが、より大きく書架を動かしているという事態に。
悪戦苦闘のあげく、ようやく書架の隙間を広げた頃には、既に決着がついていたのでありました。


「俺また攻撃してないよ!」というカンプPL氏の心中いかばかりか。
そういえば、2回目のセッション時も、逃げたモンスターを追いかけて、けれど敏捷度が低いばかりに、ようやく追いついて斧を振り上げた時には、ヒロインの全力攻撃でモンスターが沈没していたヨネ。
そんな運命もある。


そして無事に敵を倒した後、依頼主が部屋を捜索します。
「探してるものはありませんでした〜」
どことなく、イラっとくる依頼主です(←正直)。胡散臭いし。
その後の捜索により、別の場所に隠し扉を発見し、そこから階段が地下へと続いているようです。
一応の定石通りに隊列を組み、階段を下りる一行。
そして、定石通りに罠が発動し、一面のスロープになるステキ階段。シット。


GM「まず、咄嗟にバランスを崩さなかったかどうか、敏捷度で判定をー」
その判定には、レンジャーやらスカウトやらがちらほらと成功。
ふー、なんとかなりそうかなと思った直後。
カンプ(最後尾)「失敗。転がり落ちます」
GM「じゃ、転がってくるカンプを回避してください。失敗した人は一緒に転がります」
…………回避ってナニ?
GM「戦闘での回避技能を持っている人は使っていいですよー」
……ってことは、持っていない人は使えないのね(当たり前)。
GM「最後尾から順に判定。鎧を着こんだドワーフが転がってきます。最初の敏捷度判定で失敗してる人はそもそも避ける余裕はないので-4」
ここで問題が。
回避スキルを持っている人は敏捷度判定に失敗していて、敏捷度判定で成功している人は1人を除いて回避スキルがありません。
結果。敏捷度判定に成功し、なおかつ回避スキルを持っていたジンくん以外は全員でスロープを雪だるま式に転がり落ち、ダメージまでいただくことに。おぅ、シット。
ジン「目の前をみんながごろごろと転がり落ちていく……」
へたな戦闘よりダメージもらうよね!(←それは普段、後衛だから)


スロープでいただいたダメージは無視できないレベルだったので、ここで回復することに。
戦闘でMPを使うことはなさそうだからという理由で、ヒロイン・アガットの妖精魔法で回復を試みます。
ここでフェーリが根拠のある暴言を。
フェーリ「HAHAHA、ナニを言ってるんだキミタチ。このパーティにはフェアリーテイマーなんかいないじゃないか。だって妖精なんか見たことないぞぉ?」
カンプ「ん? だって、前回からファナティシズム作戦(=グラップラーファナティシズムをかけ、そのグラップラーを固い戦士が庇う作戦。ファナティシズムグラップラーの回避にペナルティが付くが、どちらにしろ戦士が庇ってダメージを受けてくれるので問題無し)使ってたんじゃ?」
フェーリ「そうだね。ファナティシズムは使ってたよ」
カンプ「それ、妖精魔法じゃないの?」
フェーリ「僕がかけてたんだよ! あれはコンジャラー魔法だ!」
カンプ「えぇっ!? 知らんかったよ! じゃ本当に妖精魔法使ってなかったのか!」
そう、だからエルフの暴言は根拠があるんです。
SW2.0では、ファナティシズムバルキリーじゃないんです。
それはともかく、そんな“おサボり”妖精使いの呼び立てにも妖精さんは応えてくれました。
ありがとう、妖精さん


その後、通路の先にアヤシゲな部屋を発見。当然、その部屋の中にはお宝を守る番人が。遺跡ものの定番です。
そう来るんだろうなーと思って、倉庫番部屋でのMP消費はやや抑えめにしていたんですが、結構ギリギリかも。
とりあえずできる限りの支援魔法を使い、その後は前衛4人(カンプ、ジン、アガット、フラン)でフルボッコにする算段。
カンプ(=アガット代役)「我が名はアガット……。私に立ち向かうとはいい度胸だ。剣の錆にしてくれるわっ!」
GM(=本来のアガットPL)「ナニソレ!」
惜しくもアガットの攻撃は外れ、ならばとカンプが殴りかかります。首尾よく命中。
そして、ダメージ判定は1ゾロ。
そんなドワーフPL氏の心中いかばかりか。
続くラウンドでは、カンプが命中判定に6ゾロ。
喜びの中、ダメージ判定で振ったダイスは、2.2でダメージ無し。
そんなドワーフPL氏のs(ry
ただ、その頃には、ドワーフPL氏はリアルでの仕事の疲れがたまっていて、時折意識を失っていたので、彼の心中を忖度することにあまり意味はないのかもしれません(周りが叫んで起こしてた)。


途中でMPを使い果たしたエルフがすることなくて暇だったことは内緒にしつつ、無事に戦闘終了。
戦利品その他をゲットし、依頼主も目的の品を見つけ、街へと帰還します。
第一印象がアレだったせいか、遺跡へ行く道すがらも、遺跡の中を探索している最中も、ルミカちゃんはジンくんにべったりでした。
結局、遺跡で得た研究成果というのは何だったのかと問うてみると、「いろんな薬品のレシピのようなものですー。いろんなのが作れるんですよー。例えば媚薬とかー」
イラっとくる依頼主・ルミカちゃんは機嫌良く我々に報酬を払って立ち去りました。


……ん。媚薬?
フラン「……次、ジン様が狙われますね」
フェーリ「……絶対そうくるよね」
ジャック「なんかアヤシイですよね、あの依頼人」
カンプ「……(PLが寝落ち)」
ジン「アヤシイけど……え。なに、なんで狙われるの!?」
──好かれてるからデス。


あれ絶対あやしいとか、あの女胡散臭いとか、どうして出立する前に家のこととかもっと調べなかったんだろうとか、絶対次にはあの女が媚薬を仕掛けてくるはずだから、どう対応しようかとか、次回のセッション時にはルミカの周辺を調べるところからやろうかとか相談しつつ、そんなこんなでセッション終了。
フランPL「……でも。私たち、散々ルミカが胡散臭いとか言ってるけど、これでもし何も裏がなかったら、ただ単にAoi嬢の演出が胡散臭いということに?」
GM「ふふ……。どうでしょう」
フェーリPL「しょうがない。胡散臭かったことは事実だ!」


むしろ、ただGMが胡散臭かったというオチを望みます。


ところで、エルフの長ったらしい名前ですが、「ふゅーり」と発音している人が何人かいますね。
正しくは、「ふぇーり」です。「ゆ」じゃなくて「え」。
「ふゅーり」だと何か違うモノになっちゃうから! そこ注意!