「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

ビアガーデン。

さて、夏です。
夏といえば、札幌大通公園のビアガーデンです。
といっても、私は毎年行くわけではないので、今年はすごく久しぶりですが。
とにかく、職場の人々と会社帰りに行って参りました。ビアガーデン。
ビアガーデンでごくごくと飲むビールは美味しいです。


美味しいんだけど……。
今年はなんだか、「お客様の声」でもどこかにないかと探しちゃう感じでした(謎)。


大通公園のビアガーデンは、1丁ごとにビール会社別で催されてます。
○丁目はサッポロ、○丁目はキリン、みたいな感じで。
で、今日行った某ビール会社のビアガーデンですが、とてもとてもとても騒がしかったです。
他の会社のビアガーデンでも似たような状況なのか、それとも今日我々が行った所だけなのかは知りませんが、ビアガーデンのど真ん中にアナウンサーだかラジオDJだか、そんなようなものが陣取るブースがありまして。
そのブースから、「さーて、抽選発表の時間でーす! 次の番号はぁーー!! いちーっっっ!! 100の位は1です!!」とけたたましい叫び声が聞こえるのです。
きんきんと甲高い音が刺さるような声。それがまた、大きなスピーカーでもって流されるわけです。
「はぁーい! 次はリクエストの時間でーーっす!! みなさん、お好きな曲をじゃんじゃんリクエストしてください! リクエストはーっ! このブースの下にあるーっ! ボックスの中へ紙をいれてーっっ!!」
リクエストにも応じてくれるようです。


「……『ウルサイので静かにしてクダサイ』ってリクエストしてきてよ」
と、(何故か社外でも)隣に座るイジラレーに命じてみたんですが、断られました。


そうこうしているうちに、すぐ背後のテーブルで大盛り上がりです。
「うぉーーー!!」「ぎゃーははは!」とか聞こえます。おじちゃんおばちゃんの集いのようで、時折けたたましいハウリングを起こすメガホンで、誰かが何かを叫んでます。
「6月と7月が誕生日だったひとはーっ!(きーん) ○○さんとー! ○○さんとー!」
知りたくないです、そんなもの。
そして何故か、全員が立ち上がって、ナニカの歌を熱唱していたり。
「はーい、次は抽選会でーす!」
ここでもか。
ここでも抽選なのか。
どうやら、「ナントカの会」の集まりだったようです。


ああ、ウルサイ……。
耳を塞いで耐えていると、そこへまたアナウンサーだかDJだか言う女がきんきんと高い声で何かを叫び始める始末。


ビールを飲みにきてるんだ! ついでに会社の人たちと交流を持とうと思ってきてるんだ!
30センチ隣の人の声が聞こえないってどういうことだ!
おまえらの騒音を聞きに来てるんじゃねぇ!!


「……はっ! ま、松川さんの機嫌がどんどん傾いて……っ! 不機嫌オーラが出てますよ!」
だったら、『静かにしてくれ』ってリクエストしてこい、イジラレー!!
そこへ、空いたジョッキを見つけてビアガーデンスタッフのおねーさんが近づいてきます。
「なにかご注文ありませんかー(スマイル)」
おぉ。注文か。
あるとも。
「アレ(DJブースを指さして)、静かになりませんか」
そう注文してやりました。
おねーさんは一瞬固まって、困ったような笑顔で、
「え。ぇーと……い、言ってみますねー」
と言って立ち去っていきました。


その直後は数分だけ、マイクのボリュームが抑えられたようでしたが、曲が1つ終わって次の曲が入る頃には、またけたたましい声が聞こえてきました。
ビアガーデンに行って、ビールを楽しめないほどの我慢を強いられるというのはいかがなものか。
「賑やかなのは野外の醍醐味★」ってのも、程度というものがある。
あのビール会社には、商法を再考してもらいたいものデス。