「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

ねこのきもち。


日だまりでごろごろ転がり、くねくねと身体を動かし、私と目があうとじーっと見つめてしばし動きを止める。
そんなクロさんは、きっとキモチイイんだろうなーとわかるんですが。
喉や眉間、顎の先を撫でていると目を閉じて頭を私の指にすり寄せてきて、鼻の奥をふぐふぐ鳴らしているのも、キモチイイんだろうなーとわかるんですが。
そいでもって、私の指先を追いかけ回し、時には姿勢を低くして狙いをつけて飛びかかり、手の甲や手首に牙と爪を立てるのはハンティングモードなんだなとわかるんですが。


突然、ナニカのスイッチが入ったかのように部屋の廊下を全力疾走で往復し、玄関や書庫(クロさんのトイレが置いてある)であぉーんあぉーん、うぇーんと鳴き叫ぶのは一体なんなんでしょう。
昼間にも時折やるんですが、それが頻発するのは夜中です。


「さぁ寝るぞー」と、私が居間や廊下の電気を消し、ついで寝室の電気も消してベッドに潜り込むと、まずクロさんは私の枕元に走ってきます。
そして布団から出ている私の指をまず標的にしてしばし狩りを楽しみ、その後、私の顔を覗き込むかのように枕元でじーっと座り、くんくんふんふんと鼻を鳴らして顔を近づけます。
あまりに顔が近くて時折鼻息がかかったり、髭が私の頬に当たるくらいです。時にはハナミズも。
そこでしばし「寝た? ねぇ、もう寝た?」とばかりに私の顔をじーーーーっと覗き込み、私の反応がないとわかると、私の体を踏みながらベッドから下り、そしてダッシュするのです。
何故か書庫部屋のほうへ行き、しばらく駆け回ったかと思うと、「あぉーんうぇーん」と鳴きわめき、まただだだだだっと室内を走り回り、その後、寝室のほうへダッシュで戻ってきます。
私の体を存分に踏みつけてまた顔を覗き込み、その後あらためて、私の足元へ移動して自分の寝場所を定めます。


……コイツはいったい何をやっているんだ!?


時々、朝目覚めると、私の枕元にそっと鼠のオモチャが置いてあったり、丸めたレシートが置いてあったりするのは戦利品プレゼントのつもりなんでしょうか。
ということは……夜中というのは基本的にハンティングタイムで、私が寝る頃にそうやって全力疾走と遠吠え(違)を繰り返すのもハンティング行動の一環?
とりあえず、戦利品はイラナイ。