「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

スゴイ色だった。


本日、眼科にて検査を受けてきました。
造影剤をいれて、眼底の撮影をするという検査なのですが、これが事前(先週)に副作用に関する同意書に署名させられるような検査でして。
看護師さんが書類に書かれたそれを読み上げます。
「けいれん、意識消失、呼吸困難……」
ちょ、ナニソレ。
「……というのは、薬学上というか、数値理論上あり得なくはないけれど、というレベルですので、実際にはそこまで激しい副作用は出ません」
それを先に言いなサイ。
「現実的な副作用としては、吐き気とかかゆみ、じんましんとかですね。こちらも可能性はあまり高くないです」
はーい。
「あと、造影剤が排出されるまで1日程度かかりますので、汗や尿に黄色く色がつきます」
あー。あれですね。ビタミン剤とか飲んだ後みたいな?
「当日、検査前はお食事控えめにしてくださいね」
……なんで?
「吐いたら困るんで」
……。


というわけで、検査。
まずは光に反応して瞳孔が縮小してしまわないように散瞳剤を点眼。
散瞳自体は、最近眼科に行くたびにやられてたんですが、今回は撮影のために「しっかり」瞳を開くとのこと。
そして、そりゃもうしっかり散瞳され、まずは生理食塩水の点滴。
機械やフィルムの準備をし、点滴が順調であることを確認してから、そこに造影剤が注入されます。
見た目はなんか赤っぽいような……? でも黄色くなるって言ってたような……?
散瞳されて、メガネも外している状態で薄暗い部屋に押し込まれたので、何がなんだかわかりませんでしたが。
「造影剤はいりまーす。気持ち悪くなったらすぐ言ってくださいねー」
ややしばらくの後、視界に色がついてきます。
お、やっぱり赤い。
……ん。オレンジになった。
…………お、黄色っぽくなってきた?
へー、面白いなぁ。


センセイが機械を操作しつつ、呟きます。
「……1分か。そろそろかなぁ」
…………なにが?
ん?
なんか、寒いような。
「大丈夫ですか? なんともないです?」
看護師さんが聞いてきます。
いや、だいじょう…………ん? 大丈夫じゃないかも。
なんか背中から腰というか下腹にかけてぞくぞくするような、じわじわ(←?)するような。吐き気まではいかないけど、気持ち悪いような。
「2〜3分でおさまるはずですけど、少し休みますか」
センセイ。
可能性低くないジャン。この副作用、実は結構な確率じゃねえの?
実際、その副作用とやらは確かに数分でおさまりましたが、なんだかちょっとダマサレタ気分。


詳しい結果自体はフィルムの現像待ちという非常にアナログな状況ですが、とりあえずその後、診察等を終え、次回の予約をして会計へ。
……と、その前にトイレ行っておこう。


<がちゃ>
<ばたん>
<ごそごそ>
<からから>
<ざーーーっ>


……………………スゴイ色だった。
ビタミン剤飲んだ時の比じゃない。
蛍光ペンのインクかと思った。
人間の身体が異物を排出するチカラってすごい。



そして今、もらった同意書の控えを探し出して読み直してみました。
重症副作用は数万例に一例。
そして、軽症副作用は、0.15%。
……0.15%?
1万人に15人?
…………ほんとに確率は低かったんだ。ごめん、センセイ。疑った。