「それでも今日は好い日だ」

猫と裁縫と日常の雑記。

ぬこの換毛期

1匹しかいないし、もともと黒っぽい毛の猫だし……。
ということで、友人宅よりはマシですが、やはり抜け毛の季節。
冬毛が抜けきるまではもう少しかかるでしょう。


ブラッシングでも……と思い、ぬこ用品の引き出しを開けて、最初に買ったブラシを探し出しましたが、どうやらこのブラシ、普段のブラッシング&シャンプー用みたいな感じです。
いわゆる、むだ毛や抜け毛をとってくれるブラシというのは、スリッカーといって、細くて柔らかい針金がびっしり生えている(?)タイプのもののようです。
当初はよくわからずに、とりあえず普通のブラシだけ買ったんですが、確かに普通のブラシでは、表面を調えて皮膚を多少刺激するだけで、抜け毛などとれようはずもない様子です。


どれ、じゃあスリッカーとやらを買ってこようかと思ったのですが、たまたま行ったペットショップに、小さなサイズのスリッカーがなく、売り切れのようだったのでその日は買うのを見合わせました。
そしてふと考えてみると。
はたしてクロちゃんがおとなしくブラッシングなどされているものか
ものすごく根本的な疑問。
そもそもクロちゃんは抱っこが嫌いな猫なので(でも寄ってはくる)、抱っこしてくまなくブラッシングして……なんていうのは夢のまた夢かもしれません。
しかも慌ただしくブラッシングをしたならば、抜け毛もより一層散らばることでしょう。


……というわけで。
最近やってるのはコレです。


自分の服をコロコロ。
カーペットをコロコロ。
そしてついでに猫本体もコロコロ。
意外と嫌がらないのがオモシロイ。




ところで、件のペットショップには、もちろんペットも売ってました。
ン十万もするわんこやらにゃんこやら、もちっとお手軽な値段で売ってる兎やらハムスターやらフェレットやら。
可愛いけれどもの悲しさを覚えもするペットショップの動物たち。
でもあの豆柴の愛らしさは異常だろう!ちくしょう、カワイイ!
とか思いながら、くるっと一周してみたのです。
そうすると、店員さんが、若いご夫婦(もしくはカップル)に向かって説明をしていました。


「……ですから、お客様などにも大変喜ばれると思いますよ」


ぬ? 店員が抱えているのはわんこ。
お客様……んーと、ナニソレ、どういう意味?
周囲のケージの中を見る振りをしながら、話の筋道を追っていってみると。


「このわんちゃんは、あまり大きくならない種類だし、人なつこいタイプで人見知りもしないので、おうちで飼ってると、お客様がきた時なんか、お客様が喜ぶと思いますよ」


という意味だったらしい。
なんだその理屈。
見せ物か。


というか、客を喜ばせるために犬やら猫やら飼うわけじゃないだろう。
あくまで、自分が飼いたい、という意志を持って飼うべきじゃないのか。


そんな説明をしていた若い店員さんと、その説明に「ほう、なるほど」と頷いていた若いカップルの3人をその場に正座させて説教したい気分になりました。
あー、腹立たしい。